「クモの糸」のスパイバー、クールジャパン機構から約30億円
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クモからそのまま糸を取り出すには生産性が悪いため,当初は,クモの遺伝子をカイコなどの別の生物に組み込んで,クモの糸のように強靭な繊維を紡ぎ出していると聞いたことがあります.
スパイバーのホームページ(https://www.spiber.jp/endeavor)を見ても良くわからなかったのですが,これはたんぱく質を駆使して人工クモの糸を実現しているような感じでしょうか?
これは明らかに次世代のゲームチェンジ技術.鉄鋼材料やセラミックスにはない,しなやかさを武器にソフトマテリアル分野を変えていって欲しい.大学発のテック系(かつ地方)ベンチャーとしてよく名前が挙がるスパイバー。なぜCJ?と思いましたが、ファッション分野から攻めるのですね。
クモ由来の強くて柔軟性のある繊維。工業応用で課題となるのは記事ではメリットとされている生分解性、でしょうか。思った以上に開発が遅れているのが心配でした。
提携先のゴールドウィンから発表されたスパイバーの糸から作られたムーンパーカーも販売が延期し、ゴールドウィン内ではトップシークレットとなっているようで進捗も聞けませんでした。以前伺ったときは染色が課題とおっしゃってましたが、染色だけが課題のようには見えません。市場に出すには生産工程に課題がありコストがかかり過ぎたということですね。
ライバルと言われるアメリカのBolt Threads社は着々と進めている印象で、たんぱく質繊維とは別にキノコ由来のフェイクレザーの開発にも成功させ、すかさずステラマッカートニーとのコラボも実現しインパクトがありました。
https://boltthreads.com/
ただ、今回の投資を呼び込めたということは目処がたった(タイで量産)という判断でしょうか。量産×ゴールドウィンのスケールはBolt Threads社よりもインパクトが大きくなりそうで普及に期待できそうですね。後、エシカル云々よりも既存の化繊より機能的かどうかが普及に左右すると思います。