生物の細胞から“充電”が可能に? カエルの卵で電子機器の動作に成功
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16ナノアンペアで無線通信ができることに驚きですが、それは別件なので置いておいて。
生きた生体の化学反応を用いると、基本的に無尽蔵でエネルギーが供給されるので、そのエネルギーを盗電するシステムが確立すれば、なんとも香ばしいですね。汎用性も高い。あとは蓄積するデバイスの小型化などに関する課題なのでいずれは解決しそう。
ただ、カリウムイオンなどの電解質が膜の内外で変化するときに蓄積される電荷を盗んでしまうことが、その生体反応に影響を与えてしまうのではないかと私には単純に疑問です。その電荷、使おうと思ってたのに!と、例えば、筋肉の成長が止まってしまえば、それはそれで本末転倒になってしまう。
最近はキノコ(https://newspicks.com/news/3446165)で発電したり、涙(https://newspicks.com/news/3391572)で発電したりもされています。あとおしっこや唾液で微生物を活性化させて発電するシステムもありますが、その発電菌なるものの発酵反応(https://newspicks.com/news/2368688)によって、その状態が変化することも報告されています。
生体反応から電力を取り出すことは比較的容易そうですが、その反応前後の状態を見てどの程度発電を継続できるのか、あるいは補助的に対策が必要なのかまで考慮して次なるステップへ進めて頂きたいですね。通信できるほどの電力をためるのは大変そうですね...
細胞膜内外のイオン濃度勾配(電位差)があれば良いなら、植物でもできないでしょうか。
https://newspicks.com/news/3334388/
虫にかじられたら農場主のスマホに助けを呼べたりして。今回の電池に似た仕組みなのは、リチウムイオンイオン電池。これは、散々newspicks で特集されている通り、リチウムイオンをあっちにやったり、こっちにやったり。イオンが移動すると、電荷に偏りが生じる。そこに回路を繋げると、電荷の偏りを解消するために、あっちからこっちに、リチウムイオンの代わりに電子が移動する。これで電気が流れる。
細胞は普段何をしているのか?に関してはこちらが分かりやすい。
https://pdbj.org/mom/118
ATPが仕事をして、ナトリウムイオンなりカリウムイオンをあっちにやったりこっちにやったりしている。
ここで生じた電荷の偏りを、上手いこと使った、という報告のようですね。
専門外の分野だから、査読前の論文読んでも、真偽とかレベル感はよくわかんないや。カエルの卵であるところに意味がありそうだけど、それも、知らない。原理的にはシンプルで面白い。
個人的には電極を細胞に刺すのは怖いので、それよりかは、僕の体温とか歩いている時の振動使って発電してほしいな。