次は本格的な「都市論」をやりたい
コメント
注目のコメント
朝倉さんから今朝「交友録的な心温まるエピソードを披露しといたから」とメッセージが来てたんで何かと思ったらこれか(笑)。
確かに自分のようなサブカル属性の方は中央線、中目黒、六本木、秋葉原など都市と人の自意識を絡めて語るという手段は昔からのお家芸(?)でもあります。ですのでアメリカから帰ってきた朝倉さんが老成してるのにずっと若者(つまりオザケンのような)な雰囲気で、かつて文士が数多く住んだ北鎌倉と言われるとそりゃ一言くらい「小林秀雄気取りかっ!」とか言ってやりたくもなります(笑)。
そういえば中学生の時、泉麻人さんの「東京23区物語」を読み、各区の住人の特徴を面白おかしく、それでいて結構細かく描写されていて感心したことを思い出しました。文芸批評家の最後の解説には、かつては居住地区を語ることは階級や階層の話になってシャレにならない雰囲気だったが、日本が豊かになり皆が中流化しこの位は笑い飛ばせるようになったからこの本が生まれた。そんな内容が書いてありました。発売は80年代でしたので、確かにそんな雰囲気だったのかもしれません。
しかし現在では、ミュージシャン志望が下北に住むという趣味志向の話ではなく、居住地区は再び階層の話と取られるリスクが増してきています。この辺のニュアンスは結構微妙なんでTPOに合わせ調整しなくてはいけないなと思います。(またほとんどの人は趣味志向ではなく会社までの通勤とかそれ以外の理由で居住場所を決めていることも十分理解しています・・)
本論とはそれましたが、宇野さんがおっしゃるような紙媒体の方の過去の遺産の焼き畑農業的な振る舞いより、新しいものを作っていこうという姿勢に共感するということに関しては自分も全く同感です。2年前、友人の某サブカル大好き産業医に「北鎌倉に住みたい」と漏らしたところ、「うわ!うざっ!」と散々罵倒された挙句、氏が寄稿している連載記事に「渋谷系若き老害」とカテゴライズいただき、その実例として「北鎌倉に住みたがる」というコメントと共にご紹介いただくという栄誉にあずかったことがあります。
「じゃあ、あんたの住んでいる町はうざくないのか?」と問いただしてみたところ、数秒の沈黙の後、「うん、うざいね……」とのご回答をいただいたわけですが。
ことほど左様に、特定の町を記号化し、そこにゆかりのある人々の人物像を論じる(往々にしてスパイスの効いたディスが混じる)のはサブカル文脈の方々の論説における常套手段ですね。
まぁだいたいにして「うまいこと言うな〜」と感じるので、個人的には好きなんですが、ここにSocial Classの概念が混じるとディスではなく、ただの中傷やセンシティブな地域差別に発展しかねないため、使いこなすには細心の注意と絶妙な配球力、ユーモアとエスプリのセンスが求められます。
素人はゆめゆめ、考えなしに真似せぬよう。都市論といえばポールグレアム氏の「都市と野望」で語られた都市が放つメッセージ(シリコンバレーなら影響力を持て!等)が思い浮かびます。都市にも性格がある、という旨の話は、誰もが納得する部分があり、それを無視することはできないというもの。
また私が住む茅ヶ崎はまったく別の不思議な魅力がありますので、ぜひみなさんに来ていただきたい所です!
以下、自己pickで恐縮ですが。。
↓まだ茅ヶ崎に行ったことのないあなたへ - SUUMOタウン
https://newspicks.com/news/3514526/