テスラの竜頭蛇尾、充電施設「無料サービス」を撤回する裏事情
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かなり早い時期から(たしか一昨年)モデルSもXも新規購入者には無料化は付かないと宣言していました。前言撤回のようには全く感じなかったですけど何をもってこういうのでしょう?有料になりますと言われて購入したモデルSやXにそれこそ「前言撤回」して購入後に大盤振る舞いに全ての購入者に無料を付与したり、さらにその後発オーナーにもお友だち5人までに配れるスーパーチャージャー無料権を配布したり。
今度こそ本当に終わるよ!というツイートがたしかに記事でいう9月のものですが、2年はかけてじっくり実施されています。モデル3もパフォーマンスモデルはスーパーチャージャーが今は無料ですがこれも「モデル3はスーパーチャージャーは有料です」と理解して購入したはずのオーナーに、購入後に「パフォーマンスモデルの方は無料にします」とアップデートを即時実施して付与したもの。ユーザは何の手続きも必要なく有料時と同様にプラグを指すと請求メータが回らないだけ。前言撤回ではあるけど記事のようなネガティヴサイドの撤回ではなく、コミュニケーションされていると思います(少なくてもアメリカでは)。
ともあれテスラは前言撤回の多い会社です。今のオーナーは「過去のある時点の状況で決めたことなんてものに固執されず、どんどん柔軟にスピーディにいいと思うことをやってアップデートされ続けて欲しい」という考えを支持する人がまだ大多数です。友人の6年前のモデルSオーナーは「おれのクルマにもモデル3と同じ美しいUIアップデートが配信されるなんて思わなかったよ、ありがたいねえ」と先日一斉に行われたソフトウェア9.0の無償配信に喜んでいました。その時期は充電ステーション近くのカフェではその話題でしばらく持ちきりでした。既存オーナーに優しい会社だと思われていると思います。
過去何度か書いてますが、テスラの充電にまつわる話はリアルの顧客の利用実態から随分離れた見解が多い。例えばスーパーチャージャーと自宅の充電、UX的に「速い」のは自宅です。待ち時間ゼロですから。駐車して次乗る時に満タン、待ち時間ゼロ。東京〜横浜間を毎日走っても、充電は一切工事のいらない低出力の「iPhoneを充電するのと同じ普通のコンセント」で寝てる間に満タンです。自宅を使わずスーパーチャージャーだけにしても週一スタバに行って出てきたら終わってる、です。イーロンマスクだから許される(?)見事なまでの前言撤回。
「今後ますますEVが増えればこのような囲い込みはかえって普及の邪魔になる」
まあ、その通りなんだけど、同じ事をトヨタがしていたら、「オーナーへの公約反故」とか書かれそう。電力インフラ的に考えて、スーパーチャージャーの無料使用は無謀近い。
120kWのチャージャー10基設置したら、
メガソーラー発電所一基分の容量になります。
これを同時に使用すると、ある変電設備下の電力消費が一気に増える。
恐らく、インフラを増強しないと停電が起きてもおかしくない。
そして、スーパーチャージャー10基くらいでは収まらず、ある地域に100基でも設置しようものなら、
石垣島の全発電容量に匹敵します。
これだけの設備増強が付きまとうような設備を使うには
利用料金をしっかり取り
利用の制限が必ず必要でしょう。
ダイナミックプライシングが流行りの昨今、
スマホで常にチャージをモニタ出来るテスラのスーパーチャージャーなら
電力需給状況に合わせて、チャージ料金をダイナミックプライシングして、好きな量を値段に合わせてチャージするようにすれば良いんじゃないでしょうか。
そのくらいはやって欲しいと思います。
日本ではまだモデル3は発売されておらず
高級車のモデルS、モデルXしかない訳ですが
そのユーザーがスーパーチャージャーを駐車場代わりに使うとは
セコイ発想がお粗末です。