新興国から30兆円流出懸念 経済の「ドル化」火種
日本経済新聞
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注目のコメント
図表、コメント共に取材協力させて頂いております。まさに今年の金融市場のテーマであり、恐らくはその影響力は範囲と程度を拡げて2019年のテーマにもなってくるはずです。「米国が元気であるほど(利上げを通じて)新興国が(資本流出を通じて)辛い思いをする」という皮肉な状況は度重なる新興国中銀の利上げを招いておりますが、地力の強さを理由とした利上げではない以上、それは自傷行為になりがちです。
私は以上のような状況が問題になり、今年は米金利とドルの低下がテーマになると思っていましたが、思ったよりも米雇用情勢が踏ん張ったことで問題は顕現化しませんでした。問題は2019年に先送りされたと考えます。この記事の図(IMF試算)を見る限り、資本流出の余地はまだかなりあるように感じられ、それをショックと呼ぶかどうかは別として引き続き耳目を集める論点となりそうです。原油安による信用スプレッドの拡大
FRBによる度重なる利上げにより
HYG債や新興国等から資金の
引き上げが始まっています。
アメリカの雇用と物価が安定し
実質金利がマイナスを続ける中利上げは
来年以降も続けられるのではないでしょうか
(ただ回数等は市況により変更する可能性あり)
緩和による資金のバラマキ
リスク資産への流入
そしてその逆回転
(リスク資産からの流出)が
始まっています。資金流出→新興国通貨安→新興国の対外負債の負担増で新興国経済が悪化するメカニズムですね。
特に新興国の対外債務は、GDP比で過去にないほど膨張してますので、インパクト大でしょう。