【完全解説】ついに明かされる収益源。「CCCの数字」を大公開
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これは必見。さすがというか、Newspicksならではのオリジナル記事。
デジタル空間にはないリアル店舗の価値を追求する(cf. 魔境)、のれんではなく「企画」を売る(cf. ファミドン)、という発想においてはドンキホーテを連想させるし、出版産業の製造から販売を行うSPAになるという意味では、コンテンツ業界のユニクロを連想させる。
店舗の企画も出版の企画も、デジタルではできないことを追求していくと思うし、そもそもの創業の哲学からしても、ライフスタイルの提案・プロデュースを売りにしていき続けるのだと思う。
とはいえ、ライフスタイルを提案するにも、一定の顧客に対する理解や共感は重要だから、Tポイントのデータベースは重要な資産。キャッシュレス社会、他ポイント経済圏との競争、ファミマ離脱のリスクを超えて成長していけるか。テクノロジー投資が必要な領域としてCCCマーケティングについては上場するという選択肢もありそうですね。
これからの時代、「ライフスタイルのサブスクリプションモデル」を提供するサービス・企業は増えていくと個人的に思っていて、CCCはこの領域で注目していきたいですね泉記者の徹底取材による記事です!
上場廃止以来、CCCは経営戦略について一切、
口を閉ざしていたということで業績が好調なのか不調なのか、
そのビジネスモデルがどのようなものなのか
「見えづらい」企業だと言います。
創業者の増田社長みずから「お化けのような企業」と
表現するCCCですので、
お化けキャラもいれて解説デザインをしました
ふだん消費者としても接する機会が多い企業なので
なるほど、が詰まっていると思います。ぜひご一読ください!数字が出ている!
結論としては、買収の負ののれん償却益でかさ上げされているように、利益ラインの差や、報道から伺える企業動向からは感じる(PLしかないのであくまで推測)。
まず上場廃止前の2011年3月期と比較する。
売上:1700億円→2765億円
営業利益:143億円→118億円
経常利益:141億円→182億円
当期純利益:52億円→56億円
時系列グラフで気になるのは売上の増加。そして単年度では経常利益と純利益の乖離。
なにかというと、昨年の「主婦の友」や、2014年の阪急コミュニケーションズからPENやフィガロなどの出版事業買収など、出版系事業・会社を多く買収している。
これらは損失がでていた企業とみられ、RIZAPと同様で買収に伴う「負ののれん」の利益があって、営業利益の増加要因になっているのではないか。そして減損があると、今期の経常利益と純利益の差分の説明にある程度なりそう。
あとはTポイントは、ソフトバンク系及びファミマが株を半分保有しているので、少数株主利益としてCCC外に流れていくものがある(約20億円弱か)。
そういう意味で、PLだけでなくCFやBSを見たい…
https://www.wwdjapan.com/521570
あと営業利益と経常利益の乖離は、上場時代には見られなかった。
上場企業では楽天を約150億円分(保有比率約1.23%)、大株主として提出している。SKIYAKI42.83%(30億円)ももっていたが10月に完全売却の大量保有。ただ60億円ほどの営業利益→経常利益の差異の十分な説明には、見える範囲での配当はならず、具体が気になる。
セグメント別については、上場廃止前だとFC運営が150億円、Tポイント含めたアライアンスコンサルティングが36億円、インターネット(ネット経由の情報提供・物販)が17億円、ツタヤ直営‐10億円、連結消去-55億円という状況だった。
Tポイントは営業利益段階で118億円×45%=53億円となり成長はしているが、FC運営の営業利益縮小も併せて大きいことが伺える。
あと、その他の「コンテンツ」部分に、上記の出版事業が入るのではないかと思う。営業利益段階でのれん償却益が入っていると実態としてはどうなのかが気になる。