首相、2次補正予算案の編成指示 防災対策や農業強化を柱に
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経産省時代の経験から補正予算がどういうものかを...。国の予算は大きく分けて「当初予算」と「補正予算」に分かれています。
「当初予算」は基本的には数年スパン(3年が多いです)で毎年出すものです。一度措置をすると数年間毎年措置する形が多いので、財政ひっ迫を受けて、いわゆる新規ダマは財務省をかなり通りにくいです。また、既存事業の統合(たとえばIoT事業はオープンイノベーションという大括りでまとめられないか?など)による圧縮もかなり厳しく見られます。
他方で補正予算はいわば打ち上げ花火。一事業あたり数十〜数百億円単位をドカッと措置する。特定地域に産学連携施設を建てたり、実証事業のさらに前段階のトライアル実証に着手したりする(補正予算事業で数ヶ月間のみ集中的にデータを取得・解析した上で、当初予算事業の要求時にファクトとして提示するなど)。あとは、基本的には日本の予算は単年度主義(特段の事情が認められない限りは年度内に各事業の予算を使い切り、余ったら返還する。ので年度頭には使い道がほぼ決まっている)なのですが、タイムスケール的にうまくフィットしない課題への対応にも措置されます。
(もちろん、政局や選挙を睨んだ打ち手という側面もあります。)野党議員の皆さん、予算案が出されたらきちんと予算案の議論をしてくださいよ。しょうもないスキャンダルばかりしつもんしないこと、質問はクイズじゃないことも認識してください。
あげ足取りばかりしてちゃ、野党に能力無しの烙印を押されますぞ。