ゴーン追放はクーデターか…日産内で囁かれる「逮捕の深層」
コメント
注目のコメント
納得的な記事だと思う。
グローバル企業の経営者の強欲水準から見て、近年のゴーン氏の報酬はむしろ安かったので会社から私的なメリットを引き出していたことには意外感はない(法的な善し悪しは別として、よくありそうな話だ)。しかし、これが問題だとして内部から刺されて逮捕に至った今回の事件の背景をこの記事はよく説明している。
日産がこの件でルノーと距離を取ることが出来るようになるなら、短期的には日産にとって悪い話ではなさそうだ。但し、長期的な経営の問題は残りそうだ。日産がどうまとまって、どのように経営できるのか。戦略を考え実行できる経営者がいるのか。悪くすると人事の駆け引きと組織の停滞が際立つ、ダメな官庁のような会社になりかねない。実際の容疑、その事実やどれだけの認識・関与があったか、またそれ以外の文脈、いずれも分からないことが多い。
だからこそバイアスなく幅広に報道を見たい。
本記事にあるような、日産・Renault・仏政府のアライアンスを巡る思惑は意識せざるを得ない(思惑と、容疑・逮捕は、必ずしも一直線で結ばれるものではないし、また思惑は思惑で色々な意図もあるもので全部を信じるわけでもないが)。
真偽の判断はしないが、本記事に記載されている「ほかの不正」(真実だとすれば、個人的には住宅費用より、より私的な度合いが強い印象を持った)も気になるところ。
記事のRenault Nissan BVは、今年のRenaultのCEO再任でも論点となって、①でPickしている(1月)。また、3月には日産がRenaultを買収検討という報道があった(②)。そこでは「ゴーン氏の代理人」というい言葉が出てきたのは違和感を感じていた。
半年前から内部調査を進めてきたということだが、ここらへんから色々あったように思う。
③は決算総会後の日経記事。仏政府としては3社統合に前向き(それもRenaultがトップに立つという前提だろう)だったが、西川社長はじめ日産側は反対と記載がある。
①https://newspicks.com/news/2757876
②https://newspicks.com/news/2871844
③https://newspicks.com/news/3106249
西川社長の就任時の記事については下記などがある。調達畑。
https://newspicks.com/news/2087026
他に日産・Renault・仏政府を巡る思惑について言及があるところではWSJの下記記事とかも。
https://newspicks.com/news/3473796釈然としないゴーン氏の件。NPも記事を出していましたしいつくか読んだ中で一番納得的だった記事。
真相は知る由はないですが、
・ゴーン氏の公私混同は確かに存在しており、社内でも不満はたまっていた
・親会社ルノーは劣化しておりさらに仏政府の関与が日産にとってマイナスだった
・その上で、内向きなマインドも含めたクーデターに近い性質だった
という業界をよく知る方の本記事の主張は一定の合理性があると感じました。いずれにしろ続報を待ちたいところです