わが子を年収1000万円の“社畜”にするのか 「ドラゴン桜」の桜木建二が激論!最新子育て論(前編)
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公文式の学び方も、心に寄り添うというのも、実は子供だけでなく大人も何かを学ぶときに一番早いやり方といえます。
公文式は、
1+1=● 6+1=●
2+1=● 7+1=●
3+1=● 8+1=●
4+1=● 9+1=●
5+1=● 10+1=●
のように1ページまるごと+1に使います。
次のページは、+2を1ページ全部、次は+3をというように。大人からすると、+1を数回やったら、次は+2をやればよいのにと思いそうなものです。
けれど、
人は変化が怖い、不安だと思う生き物です。
足し算なんて、変化ではないと感じるかもしれませんが、人が何かを学ぶとき、何か新しい考え方を頭に入れるということそれ自体が、変化といえます。
知らないことを学ぶときは、それが怖くない、普通のことなんだ、安心なんだという風に思うことが必要なわけです。
+1を何ページもやることで、+1の法則性が自分の中で定着します。こういうものなんだな、のように。その当たり前だな、というような感覚にしていくことが一番定着が早い。抵抗がないからです。
+1が定着する前に、どんどん+2、+3と学んでしまうと、分からない、不安、ストレスは回避しなければいけないというメカニズムのもと、勉強は嫌いというように抵抗感が、生まれ、なるべく変化をしたくないという流れになってしまいます。
「心に寄り添う」というのは、人の両価性に寄り添うということでもあります。
学んだ方がいいのは分かるけど、怖い。
変化したいけど、怖い。
そのネガティブな要素もしっかり見て、それも受け止めるということです。
公文式の場合は、その変化が怖いというのを見越して、仕組み化しているわけです。
学ぶときに、教える側が、単に強制してメリットを押すだけでなく、
「勉強しなきゃいけないけど、嫌だよね」
とか
「ゲームしたくなるよね」
とか不安になる気持ち、逃げたくなる気持ちがあることも分かるという共感を見せることで、
学ぶ側は「自分だけでないんだ」「聴いてくれる人がいるから安心」、そんな風に思えて、強制しなくても、主体的に学んでいけることも多いものです。
ドラゴン桜1でもその要素は実は多く盛り込まれていましたが、ドラゴン桜2はさらに盛り込まれていて、教育をする上でも、自分の学びを進めるためにもとても参考になることが多いです。
注目のコメント
「ドラゴン桜」は東大に行くことを勧めていない、というお話。
「いい大学に行って、いい会社に行く」とかいう考え方が、もう既に古い。
高校生でも、優秀な(という言葉の定義に問題があるのだが)学生は、今や日本の大学に行かない。
「いい会社に行ける大学←いい大学に行ける高校←良い高校に行ける小学校(中学、幼稚園)」という発想は、子ども想いなんかではなく、「いい会社に勤めて、年収1000万円を稼ぎ、生活に困らない将来というものを、早く確定させるためだけ」の行為に過ぎない。「子育ては誰でもできる」
これは完全に同意。
実の親や育ての親、親がしなければならないということが親も子もくるしめる。
育つのは子、その子本人なのだから、周りは関係ない。
そんな当たり前のことを日本社会は理解できていない。