10兆円ファンドに潜んでいた、サウジマネーの「大誤算」
NewsPicks編集部
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サウジアラビアの資金をあてにした背景は、(1)ファンド業界で規模で勝つ必要があること、(2)資金力と意思決定の速さ、(3)サウジの脱石油依存を掲げる国家戦略にソフトバンクが深く喰い込むことにあったと思います。ただ、最初のビジョンファンドが実績を出せば、次からは資金源の多様化は容易になると思います。日本の個人投資家に通信事業者の株を買わせるのもありでしょうが、公的債務に絡めとられつつある日本の個人資産をうまく生かす道をつけるため、ビジョンファンドIIを日本の個人の手にも届くものにするという考えも十分ありではないでしょうか。(成功が前提の話ですが)
「大誤算」もなにも、リスクを取るというのはそういうこと。相当のリスクを取らなければこれほどのお金を集められないのは世の道理。孫さんはそんなことは百も承知で博打勝負に出ているわけで、是非にあらず。
今週の特集はビジョンファンド!
先日の決算発表も大きな注目を集めましたが、1兆4207億円という莫大な利益を生み出した一方で、カショギ氏暗殺については孫社長も非常に険しい表情で語っていました。
もちろん闇や悪夢は無視できません。しかし、なぜ世界で誰もなし得なかった10兆円ファンドを運営できるのか、この部分を学ぶのは非常に価値があります。
どのメディアよりも詳しく、ビジョンファンドの実態をお伝えします。