長銀「最後の頭取」が語る、20年前の破綻に至った本当の理由
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長銀破綻の理由として、(マッキンゼーモデルによる)営業偏重、長短分離政策終焉、不動産与信、関連ノンバンク(日本リース)破綻、急速な利上げなどが挙げられています。
しかし私は、端的に長信銀というモデルが役割を終えたこと、そして資金繰りの失敗の2点に尽きると思います。
ユーロ円インパクトローンや金利スワップ登場によって、長期産業金融の牙城が崩され、貸しやすい不動産金融に親(長銀)子(リース)ともにまい進したこと。
雑誌『現代』の記事などをきっかけに、機関投資家の金融債購入が激減し、資金繰りに詰まり出したこと。
何れも、銀行としての矜持である「情報の非対称性解消による付加価値の創出」を忘れ、資金調達の安定性を損なう金融債依存がもたらした結果です。長銀の破綻後の元頭取の裁判は、随分前にNHKで特集番組がありました。破綻後の再生経緯は本も出ていました。新生銀行には長年お世話になったので、テレビも本も思わず涙が出てしまいました。
ところで、マッキンゼーって、本当に世の中の役に立っているのでしょうか?
確か、ギリシャ危機も、マッキンゼーの提案を鵜呑みしたギリシャ政府は愚かだったというようなイギリスの経済誌の記事を読みました。
この記事にも出てきていますが、他にもよく出てきますね。
もちろん、良いことは書かれないのかもしれないのですが…FTでジリアン・テットが書いた大野木克信の追悼記事は、日本でもっと読まれるべきだった。あれだけ世界的に話題になったのに。
次の文で始まる。
「最近、古い知り合いが亡くなった。そこで先週、東京に行った際、私は墓参りのため、多磨霊園までちょっと足をのばしてみた。
その墓の主は、大野木克信。経済界の外では、その名前はほとんど知られていない。しかし、東京のエリートの間では、「大野木」はかなり強い感情を呼び起こす固有名詞である」
https://courrier.jp/news/archives/100634/