時価総額グラフと施策で振り返る 国内アパレルEC王者のZOZO
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ちょうど1年前にPB「ZOZO」を発表してからの1年の時価総額推移と、要所での出来事を俯瞰する良記事。
国内アパレルECでは、追随するプレーヤーがいないほどのガリバーになったZOZOTOWN。社長の前澤氏はプライベートでも注目されるほどの超名人。特にこの1年の動きは凄まじい。社名をZOZOに変え、身体計測のZOZOSUITでは、単なるアパレルECの枠を超えて、身体データアグリゲーターとしての野望を垣間見せ、多くがその可能性に心躍らせたが、その後各種の技術的課題から実際の展開は遅延し、40億円の特損を出しながらも、早々にクローズに向けた意思決定を行ったスピード感は、個人的には天晴と思った。
別記事で、LINEからZOZOに移った田端氏が、ネットビジネスとハードウェアビジネスの難しさの違いについて語っている。
https://newspicks.com/news/3453989
生産や流通の仕組みを構築し、商品や在庫の管理システムも用意し、それらを実用に耐えるレベルで運用するハードウェアビジネスのオペレーション能力は、ネット企業がすぐに真似できるようなものでは決してない。僕も10年以上ネットビジネスの世界に身を置く人間だが、ハードウェア業界から移ってきて同僚から前職時代の話を聞くと、ネットビジネスの業務管理がズブズブだと思わざるを得ないほど精緻で強固なものづくりノウハウが詰まっている事実にいつも驚かされる。それを「鈍臭い」と感じるネット的な視点も間違っているわけではないが、ネットの世界の俊敏さと、ハードの世界の精緻さをうまく融合させる組織モデル、業務モデルを作り上げられるか。いまZOZOが直面しているチャレンジとはそのようなものなのだろう。
Zaraを世界で展開するスペインのInditexは、直近四半期でも最高益を伸ばし、年間売上3兆円を超える規模で、いまも成長を続けている。年間数万点もの新規デザインの服を生み出し、3週間単位で世界中に流通させ、それをすべて売り切りで常に新しい服を作り、売り続けるZara。そのオペレーションの俊敏さ、強靭さは想像を遥かに超えるものだが、ZOZOが目指す地平も同じ方向にあるのだろう。
注目のコメント
Webの会社から傘の会社に転職した自分にとって、ネットもリアルもハイブリッドにやっているZOZOには強く興味を持っています。
正直、外から見ると「派手」な印象ですが、裏側では非常に緻密で泥臭い物流や配送のシステムを構築してるはずで、その苦労たるや計り知れないなと。
ネットのスピード感は素晴らしいですが、リアルプロダクトはそのスピード感になかなかついていけないものだと実感する日々です。ただ今までとの差分が大きいので、本当に学びが大きい。
時価総額など遠く及びませんが、引き続きZOZOについては注目です。最後のカラクルの買収は、気になるところ。
機械学習に課題を持ってるんだろうか。
その点、一歩も二歩も先を行ってるのがAmazon。
Amazonファッションも思ったより伸びてこないですし、まだまだZOZO一択です。