厚労省、障害者水増し処分せず 「違法行為ない」
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「やってはいけないことを書き連ねたものが刑法。役所がやっていいことを書きためたものが行政法」。これはもう亡くなった元防衛官僚がよく言われていたものです。ここから導かれる理屈は、役所はそもそも法律が認めたことしかやらないのだから違法行為は存在しないというものです。個人としての違法行為はもちろん存在しますが、組織としてはあり得ず、組織のガバナンスの下に行われたものに違法行為はないという結論になります。頭ではわかったとしても、なかなか納得はできませんが。
自分たちに甘い体質。「道義的な責任」を認めるなら、省内の処分もすべきです。これまで民間にはペナルティーを課してきましたが、今後、同じようなことが起きた場合、強く言えるのでしょうか?
この問題の根底にあるのは、官尊民卑、お上に甘く、民間に厳しいということ。
民間には、厳しく障害者手帳のチェックまでして、納付率を満たせない場合にはペナルティーまで課しておいて、お上は「わざとじゃないんで、すいません」で済むのか。これではおさまらないと思う。