「出自」がわからない経営戦略論は有害無益だ
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注目のコメント
今年は何度も読み返す本の当たり年で
落合陽一さんのデジタルネイチャーを超えて
読み返しつづけてるのが、経営戦略原論です
なぜこの本をそこまで読み返すべきなのか?
著者の琴坂先生と対談させていただけました!ITビジネスの賢人、尾原さんと対談させて頂きました。一読では価値が伝わりにくい経営戦略原論ですが、スルメを食むが如く噛み締めて頂き、そこ狙うところを正確に理解いただき、しかも高く評価いただきました。著者冥利に尽きます。(*^_^*)
>木村達郎さん
そんなことは全然ないのですが、確かに日本でそれ以降の議論が全く紹介されていないという問題はあるかと思います。私の本も、今回は原論なので、2010年ぐらいから以降の話はあえて踏み込みませんでした。複雑なのでしっかり論文を読み込まないとわからないところなので、どうしてもわかりやすいコンセプトに逃げがちです。そこら辺の話もしっかり発信したいところです。面白い。こういった視座を有しているかどうかで読書・インプットの意味合いが相当変わってくるかと。
にしても尾原さんは抽象から具体、過去から未来まで本当すごい。一度講演会(勉強会)でお話を聞いたこともありますが、案の定めちゃくちゃ面白かったので機会があれば皆さんぜひ。スクリーンにGoogle Docs移しながら感想や意見を募りつつ、「僕の発言はすべてオープンだから自由に転載して!」と仰っていた姿は印象的でした。合理的に考えればそれがみんなハッピーなんですよね。
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なぜ「ビジネスモデル・キャンパス」ができたのかという背景がわかっていれば、こうした経営戦略の定石をいつ使えばよいかがわかるはずです。
定石とそれが生まれた環境の2つをセットで理解しておくことがすごく大事で、そこで初めて応用ができるのです。たとえば、将棋でどの定跡を選ぶかは、相手の得意な技と、自分の得意な技の掛け算の中で決まりますが、あえて定石を崩すことで相手の戦略の虚を突くといった、定石と定石の化かし合いも行われます。