【分析】業績予想からみえた「楽観・悲観企業」。三菱系は悲観
NewsPicks編集部
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2014〜2017年度において、営業利益を上方修正、もしくは下方修正した回数をランキング化しました。
個別企業の決算を取材していると、確かに、毎回、悲観的・保守的に業績予想を出す企業があります。その一方で、下方修正をする企業は、ある意味「楽観的」と言えますが、このランキングにあるように、4年で10回も下方修正するのは、経営と現場の乖離があるのではないかと思います。
今回のタイトルでは、「三菱は悲観」としましたが、もちろん例外もあります。日本郵船と三菱マテリアルは、下方修正ランキング(楽観予測派)にランクインしています。当該記事に用いたデータから「上方・下方修正」した企業の株価(開示日+1日)を見ると
「上方修正」は平均2.74%上昇
「下方修正」は平均-3.16%下落
でした。
また、上方修正する回数が多い業界の傾向は、「建設」、「機械・電気製品」及び「素材・素材加工品」で66%超を占め、興味深い結果となりました。
※株価は調整後終値と調整後始値の比 ※開示日から最も近しい営業日の株価を機械的に算出 ※平均は単純平均 ※業界はSPEEDA業界分類
※コメント誤植修正。(下方のところを上方と誤植)営業利益の予想値を修正した回数に着目して調査分析しました。
これらのデータに「前回予想からの乖離率」や「発表タイミング」「株価推移」などの他要素を付与することで、より詳細で個性溢れる企業の予想スタイルがみえてきます。
業績予想を単なる業績見通しとして見るのではなく、企業の性格を診断する道具として捉えてみるのも面白いかもしれません。