東京海上、再保険子会社を売却 海外事業多様化へ布石
日本経済新聞
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保険会社から保険を引き受けるのが再保険会社ですが、収益環境が厳しいと判断した、と。
緩和環境だと、保険会社はいろんなところで稼ぎにくくなりますね。
「再保険は保険会社から自然災害を中心に比較的高いリスクを引き受けるが、17年の米ハリケーンをはじめ近年は大規模な自然災害が多発している。さらに緩和マネーが再保険市場に流れ込み、本来なら災害発生で上がるはずの保険料率が横ばいにとどまり収益力が低下している」海外の再保険事業の売却。記事にあるように、最近はハリケーンや日本含めて地震も多い印象。本来なら収益悪化→料率が上がるハード化が進むフェーズなのではないかと思うが、ジャブジャブで上がっていない、と。
下記は2016年の米国ハリケーンのPick。災害は多い一方でハード化は進まなかったので収益が厳しくなっている現状があるということ。
https://newspicks.com/news/1820287
ちなみに、日本の再保険事業者では、国内主要損保各社が出資するトーア再保険もある。東京海上は2000年から海外再保険を手がけているようですね。累計での採算を示す数値を探し切れませんでしたが、トップライン伸び率が高くなくコンバインドレシオも高めで、2008年以降拡充してきた海外での元受事業に比べれば魅力が低いと判断しても不思議はないという印象です。
注目はこの資金で次の買収をどこに向けるのか。同社は先進国でスペシャリティ種目に強みのある元受事業者を買収してきましたが、そろそろアジアに向かうのか、あるいはデジタル・データ解析に向けるのかに注目したいと思います。