物流を制するものが中国ECを制す――火花散る〝再配達ゼロ〟競争
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中国の宅配ネットワークは、日本の規模を大きく超えます。
実際、1日1億個から、1日10億個という新次元に移ろうとしています。
現在、日本の宅配は年間40億個で、中国400億個の10分の一です。
しかし、シングルデイ(11月11日)があるので、超高配達日(High Peak Delivery Day)は、中国のほうが圧倒的です。
この物流(宅配)をこなすのは、人力です。記事の通り、宅配ロッカーや宅配ボックスも当然あります。しかし、それ以上に、人力があるからこそ、宅配を完了させています。
日本と違い、一般人を使って宅配をする人たちがたくさんいます。
日本は、UBERが拡大できないように、法律で縛られています。
アリババのジャック・マーは、2013年に、アリババCEOを降りて、物流に1.3兆円を費やして、中国の宅配を変えると宣言しました。
さらに今年は、ジャック・マーは、1.7兆円かけて、中国の物流コストを、GDP15%を5%と、三分の一にし、世界を72時間で繋ぐと発言しました。
日本は、宅配三社のうち、ヤマト運輸さんと佐川急便さんが総量規制をしていますから、宅配問題は、日本経済の足かせになるでしょう。
ぜひ、規制緩和などで、宅配60億個時代に備えるべきことを、日本国としても、成長戦略を冷え込まさせないように、真剣に考えて頂きたいと思います!技術だけでなく、工夫や配達員へのインセンティブまで視点が含まれた良記事ですね!
JD.com(京東)は本当に、市民からの自社配達員への信頼度が高いです。
配達員が、配達の5分前に、配達先のユーザに電話してゴミをまとめておいてもらい、荷物を届けた後にそのゴミを受け取って代わりに捨ててあげている、という話を聞いたので、なんでそんな事が起きているのか中の人に聞くと、
「うちの配達員には、配達後に5分だけ、ユーザのために何か良いことをしていい、という時間をあげて、良い行いを表彰している。
なので他にも、病気の子供を病院に連れて行きたいというユーザがいたので、マンションの下までおんぶしてあげた、なんて話も出ています。結果、普通配達員が中に入れないようなセキュリティの厳しいマンションでも、うちの配達員だけは入れてもらえるんですよ。好かれているので。
うちはECというより、ユーザ中心のロジスティクスの会社なので、こういうところを強みと思ってます。」
これを聞いた時には、おもてなしでも負けちゃってるんじゃないかと、脅威に感じました。こちらの記事で紹介されている菜鳥物流は、次期の計画として、中国全土に24時間以内で配達、世界中に72時間以内に配達としています。
たった数年前まで、カオスそのものだった中国の物流網が、今や日本以上に早くてストレスなしに利用できるようになったのは、移住してからいちばんの驚きでした。
世界中、となると、道路のクオリティが低いが故に、物流コストが高いアフリカやインドに対して、どんなアプローチしていくのか。とても楽しみです。