「30分だけ」で新しいジャンルの基礎知識を得る方法
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新しい学問、新しい技術の基礎知識を得る方法と置き換えた場合、30分だけでは闇に落とされるような感覚に襲われるはず。しかし、そこでへこたれては終わりです。
何か基礎学問や技術を検索するときには、ただのGoogleではなく、Google Scholarを開いて「”タイトル”+ レビュー」もしくは「”タイトル”+ 概説」などを打ち込みましょう。(日本語論文が見つからなければ、論文検索サイトWeb of scienceで英語名で同様な検索をすればかなり良質なレビューが得られるはずです。)
ここでのポイントは、縦と横を意識することです。まずは、縦(深さ)について。読みやすい優れた著者を何人かピックアップしたら、google scholarでその著者名を検索・クリックします。その方の業績とその年代別あるいは引用数別でソートできるページに飛ぶので、その中の興味ある論文をひたすら読んでみましょう。1人や1つの研究室で網羅できる学問領域の深さと展開を感じることが出来るはずです。
次に、横(拡がり)について。興味深い最新論文を見つけたら、その背景の先行研究として出てくる引用文献をひたすら読んで見ましょう。その技術の流れが繋がりに関して、インパクトのある、優れた論文にたどり着くため、その分野の拡がりを把握することができるでしょう。
もし有料の論文サイトにたどり着いてしまった場合、私か大学関係者や研究所のある企業で勤めている友人に連絡すれば、大抵無料で取って送ってくれるはずです。NewsPicksも活用できますよ。
たとえばコワーキングスペースを取り巻く状況を知りたければ、NPで「コワーキングスペース」と検索して、「500picks以上」で絞り込みをかけます。(絞り込み検索はPCのみかな?)
そのなかでメチャPick数が多い記事をいくつか開いて、いいねの多いコメントをざっと読めば、短時間で良い情報を得られます。厳しい時間制限ですね。30分と言われるとちょっとお手上げな感じです。
しかし、ネットで書評等をかき集めるのは確かに良いですが、得られた情報が余りに断片的だと、更に深掘りしたい!という意欲が出てこない恐れが。なので最初にしっかり興味が根付くような調べ方をお勧めします。
実は紙派なので紙の香りのする提案をします。
①専門書コーナーをうろうろ
大きな本屋なら入門書から高難度の本まで揃ってるので、その分野についてどのくらいの知識なら入りそうか当たりをつけることができます。Yamazakiさんも書かれているように「読みやすい著者」が見つかると幸運です。それをきっかけに深掘りが進む可能性大です。
あと、どの分野も月次/隔月刊行くらいの専門雑誌があり、これ
もなかなか良い栄養源です。トレンドを追うのも良いですし、紙面で基礎講座を連載している場合もあって、意外と勉強になります。
②国会図書館で借りて読む
イレギュラーですが、国会図書館で関係ありそうな本を一気に借りて目を通すのもなかなか。その研究が始まった当初の、何十年も前の苦労話みたいなのを見ると、当時の盛り上がりみたいなのが感じられて、興味が深まることがあるかも。
周りがみんな黙々と読んだり調べ物をしているので、スマホいじったり余計なことをするのが気がひける環境です。強制的に集中できていいですよ。僕もたまに居ます。
いずれにしてもやっぱり30分だと無理でした。
すみません。