フェイスブック株主の4公的ファンド、ザッカーバーグ氏会長交代案支持
コメント
注目のコメント
6月に既に詳しく報道されている件です、その際のコメントを付記します。
https://newspicks.com/news/3130083
内部統制の強化を、株主としてスチュワートコードシップを発揮して要求するのは、あれだけの国民的スキャンダルを起こした以上、ある意味当然だと言えます。
私はこれは言い続けていますが、Facebook個社の問題ではなく取引所の大方針の問題だと思います。オーナー社長が議決権の6割を保有して独裁体制をキープするのは、日本では多くありますが、時価総額の巨大な米国上場企業ではまずありません。それを可能にしているのは、種類株です。
特殊なスキームによって独裁体制を、上場という文字通り「Go Public」した後も許容しているのは取引所です。日本では原則認めていません。これについての議論が資本市場関係者によって適切になされるべき事案です。業績はすべてを癒す。
逆に、業績成長が鈍化してきたときや、Facebook以外も含めて種類株により創業者が議決権を実質的に握っている会社で深刻な企業の私物化が起きて少数株主の権利が棄損されたとき(Uberはその筆頭だったと思うが、上場前で解任によって解消された)などには、種類株を用いた実質的な支配については、もっと議論を呼ぶと思っている。
自分は昔は種類株賛成(元々議決権が制限されていることは分かったうえでの投資)だった。ただ、資本市場の経営改善や淘汰へのプレッシャーという機能と考えると、種類株はその力を弱める(そしてそれが資本市場と企業との関係の中で、むしろ良くないのではないかと考えることが多くなった)。
興味がある方は、下記などでもコメントしてきたので併せてご参照いただきたい。
https://newspicks.com/news/3043590
https://newspicks.com/news/3068782
https://newspicks.com/news/3080979
※自分も蛯原さんのリンクで書いたコメントをほぼ再掲。