【小笹芳央】大手商社を蹴ってベンチャーのリクルートに入社
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小笹さんの面接は今でも強烈に覚えています。
色々と洗いざらい話した後に「まだ言いたいことがあるだろう」と引っ張られ、なかなか面接が終わりません。「何もありません」というも終わらせてくれず、さすがに何もなくなって頭が真っ白になった後に、「自分を採用してほしい」という一番大事なフレーズを言ってなかったことにふと気づかされ、言葉が出てきました。
そして「これからは、そういう正直なコミュニケーションをするようにしなさい。採用だよ。」と言われたと記憶しています。表面をきれいに取り繕う自分のコミュニケーション上の課題を見抜いていたんでしょう。今思えば様々なテクニックの一つだと思いますが(笑)、自分はこの世界で生きていくんだな、と決意した瞬間でした
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営業の場合は、自社の商品やサービスの魅力をアピールして、顧客を口説く。採用では、リクルートの魅力や将来性をアピールして、学生を口説き落とす。全く違う仕事のようでいて、実は共通しているんですよね。そう考えると、仕事が楽しくなっていきました。自分がリクルーターに口説かれたように、熱心に学生の話を聞く。そして、リクルートがいかに魅力的な会社で、いかに将来の可能性を秘めているか。自分がなぜ商社の内定を辞退してリクルートに入社したのかといったことなどを熱く語り、学生を感化させていくんですよね。自分には感化力があって多くの学生を採用できた、とありますが、私がリクルートに入社した際の配属が、正に小笹さん直下の新卒の採用部隊でした。学生との面談や面接に小笹さんと一緒に入ると、相手の学生に合わせて小笹さんのキャラが百変幻で、この人は化け物だ!、と当時思いました(笑)。
この話のすごいところは、
リクルートの採用への異常なこだわり。
小笹さんと飲みにいったときに教えてもらった話ですが、
当時のリクルートの社員数が2000人くらい。
そのタイミングで採用担当を130人つけ、
800人の新卒を採用していたこと。
うる覚えですが、確か
1985年が1700人
1986年が2100人
1987年が2900人
1988年が3800人
1990年が4900人
と社員数が推移していた気がします。
この採用力は本当にすごい。