加熱する「ヘルスケア」企業向けVC投資、9月は3000億円突破
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テックで今一番お金が集まっている分野は、ヘルスケアとモビリティ、この2大産業です。最近色んなところでそうお話しております。なおフィンテックはおととしあたりで一段落しました。
またそれは、スタートアップエコシステムの地理的移動・分散とも呼応しております。この四半世紀、スタートアップはインターネット産業一辺倒でした。すなわちシリコンバレー、SFであり、日本では東京、その他世界的にも人口が集まる首都がスタートアップエコシステムの中心でした。がネット産業が成熟化し、全産業のデジタルトランスフォーメーションがスタートアップのトレンド化した今、米国外や、米国でも他都市への分散が進んでいます。
特にヘルスケアはそれに強い大学が多い東海岸の勃興が著しいです。ヘルスケアと一言でまとめた時に、どうしても業界外の人はその全容が見えにくいと思う。自分は創薬の業界にいますが、自分なりにカテゴリを分けてみると↓な感じですかね。
まずは大きく分けて、
・メディカル
・ノンメディカル(アグリとかエネルギーとか)
で、メディカルがかなりの部分をしめる。メディカルを細かく分けると、
・医療用製品
- おくすり(飲んだり注射して病気を治す)
- 医療機器(手術したりして治す)
- 診断機器(病気かどうか調べる)
・医療サービス系
- 対病院向け(電子カルテとか医師ネットワーク化とか)
- 対患者、一般消費者向け(ゲノム診断とか)
後は薬局とかですかね。で、病院で使うおくすりとか医療機器とか診断法とかは製品化までに(基礎研究と臨床試験に)めっちゃ時間とお金がかかるので、まだ市場に製品が出ていない、研究開発段階のバイオベンチャー(バイオテク)と呼ばれるプレイヤーがいっぱい存在する。
・創薬ベンチャー(くすりを研究)
・医療機器ベンチャー(機械を開発)
・診断薬ベンチャー(新しい診断法を開発)
大きなお金が集まりやすいのは、一発当たるとでかい医療サービスと創薬ベンチャー。あと医療機器や診断は、ハードウェアがネットワークにつがって色々データが取れるようになって、デジタルヘルスって概念が出てきた。そこに機械学習も加わって活況を呈してる。
他には、創薬の研究開発を支えるプレイヤーもいっぱいいて、研究用の試薬とか研究用の機械とか作ったり、ユニークな技術を使って実験を請け負うサービスプロバイダーとかがいます。
集まった資金の成果として、一つでも多くの病気が治るようになるといいですね。イスラエルもヘルスサイエンスにお金が集まっています。
実際に年間8.8億ドルがエグジットされています。
これはイスラエル全体エグジットの16%がヘルスサイエンスがしめていて、ソフトウェア29%、インターネット23%、通信17%についで4番目に大きな分野です🦄✨
イスラエルでは、来年から国民全員のヘルスデータが一元化され、研究開発に利用ができるようになります。もっと加速するでしょうねー(*´꒳`*)