【前田匡史】出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない
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お人柄がよく出ているインタビューですね。面従腹背も性格的に無理だから、やりたいやり方でやって、あとは実力で押し通そうというやり方なのでしょう。東大の、しかも法学部で助手になっていればまかり間違っても地方の国立大学の教授くらいにはなりますから、その方面の実力は折り紙付きだったのでしょう。
日本はジェネラリストが出世する社会なので、語学屋とか特定の技能屋と思われると、便利使いされてばかりで上に立つ地位にはつかせてもらえなかったりします。いわくいいがたい人柄とかコミュニケーション力の方が重視されたりします。今は少し変わったところもあるかもしれませんが、昔はもっとひどかったのだろうということがうかがわれます。
江戸時代末期のオランダ語や、さらには英語がそうであったように、時代が変わると、それまで出世できなかったはずの人間が急に出世できたりします。勝海舟が軍艦奉行になれたようなものです。日本社会内部でのコミュニケーション力があってもどうにもならない、という課題はだいたい外国からやってきます。「あいつは何だ。ゴルフにも飲み二ケーションにも付き合わずに外国人とばかり付き合って」と言われていた人が急に取り立てられたりします。前田氏が取り立てられたのも、日本の国際競争力の低下という背景があってのことでしょう。"出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない"
ちょっと出たぐらいで打たれるから、みんなそこで出ることを諦めて引っ込めちゃう。
そこで諦めず、というか周りに叩かれることなんか気にせず、出過ぎるまで出た人がイノベーションを起こす。
打たれている時は確かに痛いし辛いけど、実際それで死ぬわけでもないし、過ぎればかすり傷にすらならない。
打たれることに恐れて萎縮して何もしないのでは、成長もないし世界も変えられない。
成長したければ、成果を出したければ、そして世界を変えたければ、打たれることを気にせず、出過ぎるまで出てしまう。それこそが人材としての競争戦略だ。