財務のプロ、西山・日立製作所CFOに聞く 9.4兆円企業の「リストラとガバナンス」
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日立の西山CFOにお話を伺いました。リーマンショック後のV字回復、グローバルベンチマーク、現場へのKPIの落とし込み方などについてお聞かせいただきましたが、大変な危機を乗り越えたエピソードは重みがありましたし、非常に興味深かったです。
特に印象に残ったのは、「針のむしろ」だったと振り返られる2009年のIRロードショー時、当時の川村社長がお話になったという以下の下りです。
「私はこれまで発電設備を売ってきたが、それには保証書があって、瑕疵があったら期間中は保証するという約束をしていた。でも、株には保証書がないんだよね。だから、じゃあ何に基づいて買ってくれるかといえば信頼しかないんだ。株を売って初めてそれに気づいた」事業部としてはROAのほうが分かりやすいというのは、言われてみればとてもシンプルだがそう。
資本・負債サイドは、買掛金は財務・経理部門以外も見るかもしれないが、それ以外の「調達本体」の大部分はグループのキャッシュマネジメント機能が主になる。一方で、資産は事業に直結する。設備効率が悪い、棚卸がないといったことはより分かりやすい。
あと、ロードショーの際の川村さんの言葉が、今のIR Dayにつながっているとどこかで見た記憶がある。自分の事業に対して投資家に直接話してAccountableになる「仕組み」の導入をした。