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それでも、中国共産党から見て、米国には恩義があったといえます。1980年代になって、改革開放によって米国も中国から利益を得るようになり、19世紀以来の中国への期待が実現していくかに見えました。鄧小平が出したとされる対米関係の戦略的方針は、「韜光養晦」であり、能力を隠して目立たないようにして、力を蓄え、時機を待つ、というものでした。これは、鄧小平が中国の外交方針を要約した「二十四文字指針」、「冷静観察、站稳脚跟、沈着応付、韬光養晦、善於守拙、絶不当頭」の一部でもあります。
これまで、中国側では、「十分に力を蓄え、時機は来た」という見方はほとんどなかったといえるでしょう。米国が対決姿勢を示していくにしたがって、「時機は来たのだ」という主張が中国で増えていくでしょう。しかし、孫子に「善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、而も戦うに非るなり」というように、中国としては、米国と正面対決することなく、漸進的にその力量を凌駕し、米国が中国に敵しえない状況をつくりだすことが最も望ましかったはずです。一方、米国はその歴史を見ても対外的には予防的な措置を好んでおり(ベトナム戦争によるドミノ現象の阻止など、うまくいったかは別として)、力を蓄えるのを待ってはくれず、複合的な手段で次々に対決を迫ってくるでしょう。
しかし、中国がこのまま強気を通し、在米中国人にまで反感を買うようになればかなり危険だ。
中国の識者の中にも、最近の習近平政権の行動に議論を呈する人が発言できるようになってきたことは、中国の微妙な変化を示している。中国は一歩引いて体制を立て直すという賢明な判断をするべきだし、そうするような気がする。