フリーミアム戦略の成功と失敗は何がカギになっているのだろう? - プラットフォーム・レボリューション
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フリーミアムはビジネスモデルとして流行ったものの、実際に軌道に乗ったのは数えるほどで、大半はもともと広告モデルとのハイブリッドでやっているのでそちらにフォーカスしているのが現状でしょう。
フリーミアムをやっていたら同じことを完全無料で提供し始める競合が後から出てくることも考えられる。
クックパッドやかつてのニコ動のようにネットワーク性で圧倒的な価値を出すか、NPやSpotifyのようにコンテンツにお金をかけるか。書籍「プラットフォームレボリューション」の内容を一部抜粋した記事ですね。フリーミアムを取り上げてますが、この本の要諦は両面性市場(two-sided platform)における間接ネットワーク効果です。
2つのプラットフォーム参加者(例えば生産者と消費者)の間の関係として、ポジティブなものとネガティヴなものが有るというのが、間接ネットワーク効果でニワトリたまご問題。一方で同規格の電話機の利用者片方のみが増えるのは直接ネットワーク効果。
フリーミアムは直接ネットワーク効果と成り得るのかという話で紹介されています。片方の市場のみに働きかけるフリーミアムは効果が継続しないとして、もう片方から収益を上げるようなプラットフォームで一方の参加者を募ることを提唱しているのが、書籍の文脈となっています。
ただし片方のみが増えてしまってもダメで、どちらにとっても価格と市場の大きさにメリットのあるような設計が必要に。
ここ最近増えているプラットフォーム本は、2014年のノーベル経済学賞のティロールの論文を基にしたもので、実際の事例としてUberやAirbnb等の戦略を解説しています。
2つの市場をマッチングするという意味ではメカニズムデザインといった手法も有りますが、こちらは価格以外の選好叉はインセンティブを基にしていることから、スケールしづらく、市場としてプラットフォームを考えた場合はいかにして両面市場に価格でシグナリングして擬似独占させられるかにかかっていると思います。フリーミアムと一緒にしたらいけないと思いますが、free to Playのスマートフォンゲームは好調を維持していますね。Webのサービスも必要に応じて、その都度料金を払いたいと思う事はあります。