米国防長官の交代説浮上 報道、トランプ氏は否定
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マティスの存在感がかなり低下している。先般もマティスが韓国との合同軍事演習に言及した翌日に、トランプ大統領はこれと真逆の発言をした。高潔で「戦う修道士」と呼ばれるマティスが、仮に政権から去るとしたら、これまでトランプ政権から去った高官の誰より、トランプ政権にネガティブなインパクトがあるだろう。
重要な点は、政権内でマティスの発言力が減っていることは事実だが、議会が承認できる、常識的な後任が見当たらないことだ。後任として名前が挙がるキーンだが、そもそもクリントンの非公式のアドバイザーだったので、トランプがそうした人物を政権に入れるとは思えない。マティスは退任の可能性も考えられるが、後任が見当たらないうちは続投するのではないか。
トランプ政権は発足して以降、当初はバノン一派が牛耳っていたが、ケリー補佐官が彼らを政権から放逐し、いわゆる3人の将軍が政権を立て直した。しかし、約1年半が経過し、政権はその構造をまた変形させようとしている。最近はトランプの直感を支持する従者が政権を牛耳っているように映る。3人の将軍のうち、残りはケリーとマティスだが、彼らが政権を去り、政権の足枷が外れたとき、トランプは米国をどこに導くのだろうか。