革新機構、元本の2.4倍回収=9年間の投資実績を公表
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注目のコメント
リターンが出ていることは素晴らしい。ただリターンの源泉は、2009年スタートというのも大きいと思う。リスクを取れる主体がいなかったときに、リスクを取り、そのリターンが出た。
正常な環境でリスクを取れる主体がほかにいるときに、どれだけ上手くいく、リターンに寄与できるか。少なくともJDIに関しては、液晶パネル業界で必須の資本力だけでなく、経営自体についてもブレているところが多く、INCJがいたほうが良かったという状況には経営面では上場後にはなっていないように感じている(資金面ではある)。
ルネサスに関しては、リターンが出て本当に良かった。半導体も液晶と同じく資本が必要。ただ、種類が分散しているので特化できる。PC向け、スマホ向け、車載向けといった用途軸、LSI、アナログ、パワーといった種類軸。
液晶に関してはテレビ、スマホはあるものの、用途や求められるものの多様性が半導体より少なく、資本力が競争上より重要。革新機構を批判していた人やメディアは多い。
クールジャパン投資の効率が悪いと言う論調である。
志賀さんはしかし、
日本企業のイノベーションの少なさ
新陳代謝の遅さ
同じ業界の会社の数の多さ
を指摘している。
そしてそこが本丸であり、JDIの案件は
その象徴であり、回収はその成果である
と言う立場なんだと思う。
大切なのは、追い込まれる前に企業集約
を進める事だと思う。
いま企業業績は素晴らしい。
この時に世界を見据えて動かないといけない。案件ごとの金額とIRRの詳細を丹念に分析しないと、全体の成果が市場要因か機構の付加価値なのか、判断が難しいですね。どこかにあるのかもしれませんが、少なくともこのプレゼンでは見つけられませんでした。
https://www.incj.co.jp/news/INCJ_Presentation_20180831.pdf