【独占告白】ZOZOとユニクロ、2強がたよる黒子企業の「証言」
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アパレル業界を取材する中で、ずっと取材をしてみたかったのが島精機製作所でした。和歌山県にある島精機は、田舎の中堅企業でありながらアパレルテックの分野で世界の最先端を走り続けています。
実際に施設内でホールガーメントを取材し、機械からニットが出てくるところを見て、その近未来感にワクワクが止まりませんでした。
こうした企業が日本から生まれたのは、とても嬉しいことですが、革新的であるが故、ちょっとした「事件」も巻き起こしています。
ユニクロの柳井さんがZOZOにキレたという話は、今のアパレル業界を象徴しているようで、とても興味深いエピソードです。これまでは前澤さんがユニクロを意識しているとされてきましたが、ZOZOのPB開始から約半年。より意識しているのは、柳井さんの方なのかもしれません。「ホールガーメント」にスポットが当たっていてマニアックだなと思いますが、気になるのは、「現時点で柳井氏がZOZOのPBのどこに着目しているか?もしくは着目していないか?」ということ。
もし、生産背景あたりだったら足元をすくわれるかなと。ZOZOのPBは、ZOZOSUITによって、「ユーザー〜生産〜プロダクト」が一筆書きになる仕組み。
既存の小売業が、オンライン基点のビジネスモデルに再構築するのは本当に難しいことですが、これはユニクロだけでなく日本の共通課題です。"おそらくスタートトゥデイは、弊社の「ホールガーメント」を使ったニット工場さんと、やりとりをされているのだと思います。"
サプライヤーがクライアントのことを語るのはさぞかしやりにくいインタビューでしょう。提携レベルは違うとはいえどちらもクライアントです。しかも、取材の目的は明確で対立の構図を作りたいのですから。
最後まで読むと島精機の技術の説明だとわかりますが、冒頭は対立を煽る感じになっています。