不動産のプロが語る不動産テック--「IoT」は敵か味方か?!
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cnetでも不動産テックの特集が始まったようです。初回のテーマはIoT。
昨年の人工知能学会 大会で明るさ、音量、風量、振動などのセンサをもとに快適さの評価を定量的にできないかという発表がありました。
センサーの各部屋への設置や価格低減など、時間が掛かるか思いますが、新しいデータソースとしてIoTセンサーデータが普通に使えるようになる日を心待ちにしています。TATERUがIoTを導入して賃料がアップした事例があるので、オーナーへのメリットがあるのは明白です。
しかし、IoT市場は変化が激しいうえ、陳腐化が早くセキュリティ等のリスクもあるため、メンテナンスコストは高くつきます。なので、賢いオーナーであれば導入を躊躇するはず。
個人的に、スマートホームの普及は賃貸マンションなどの集合住宅から始まると思っています。
上記のようなデメリットがありつつも、少子化でマーケットが縮小していく以上、「何かしらの付加価値」がなければ空室をうめることはできないでしょうから、たとえ労力がかかったとしても「何かしらの付加価値」を生む1つとしてスマートホーム化が選ばれると思います。
たぶん、普及スピードはかなりゆっくりでしょう。本来は一戸建てのほうがスマートホームの真価が発揮されるのですが。良記事と思います。
IoTは気をつけないと便益をほとんど産まない結果に陥りやすい(言うほど便利にならない傾向なので)上に設置コストもばかにならず、良くあるSaaSと違ってWEB上でマウスをポチポチするだけでは利用開始できないという側面を持ちます。
もちろん、それなだけに成功すると大きいとは思います。デバイスを扱うこともありますし、参入障壁は高めと思います。
不動産でIoTをするなら、賃貸に対しては、あくまで私見ですが、不動産を貸す側がIoTを用意するのではなく、常にアップデートしてくれそうなIoT屋と協業する形で構えると良いと思います。ただ、不動産の方もこれから建てる物件については、後々デバイスを設置しやすいようなくぼみや電源を予め用意する工夫があるとなお良いかなと。オーナー負担はその工夫分だけ、というのが頃合いではないかと思います。