北朝鮮の脅威変わらず、非核化見極める必要=18年版の防衛白書
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防衛省が北朝鮮の脅威に変わりはない、と発表した。だが、韓国の特別使節団が北朝鮮で金正恩と会談し、金正恩氏がトランプ氏と会談したいと言った事が報じられた時、日本政府は北朝鮮の言う事など全く信用出来ない、トランプ大統領が会うはずがない、と断定した。ところがトランプ氏が会談に応じると表明すると慌てて会談を肯定し、最大限の圧力をかける、と言っていたのをトランプ氏が否定すると、日本も否定した。日本政府の言うことはころころ変わる。だから今回の表明も全く信用できない。
ややイージスアショア等の配備ありきの脅威論だったかもしれないが、結果オーライではないかったか。恐らく原稿の執筆が7月ぐらいだっただろうから、まだ北朝鮮情勢については楽観の入り混じった状況であったが、最近になってもはや米朝合意は幻想に近いことが明らかになってきたので、慎重論を崩さず正解だったのではないかと思う。
日本として脅威を感じている以上、このような書き方になるのは当たり前のことだ。大きく報道される方がどうかしている。
以前、防衛白書が中国の脅威を強調したとき、中国のメディアに「中国が日本の立場なら、もっと強調するだろう。日本の表現は抑制的なのだ」と述べたら、そのまま報道された。
もし、今回の記述に北朝鮮が反発するのであれば、日本が納得できるほどの証拠を示さなければならない。
それは具体的な非核化の進展状況であり、弾道ミサイルの規制だ。
イージスアショアについては、政府の説明は正しいとは言えない。
国民の少なからぬ数が、米朝首脳会談を受けて北朝鮮の脅威はなくなっていると思い込んでいるときに、「北朝鮮の弾道ミサイル」に対するシステムの印象を振りまくのは得策ではない。
「世界から弾道ミサイルの脅威がなくなるまで、日本はミサイル防衛に取り組む。イージスアショアは、イージス艦を展開することに比べて費用対効果に優れているから導入する」
このように説明すべきだ。中国、ロシア云々に言及する必要はない。