【現場発】アリババが増殖させる、「未来のスーパー」の衝撃
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目からウロコの連続でした。
中国アリババグループが、次世代の小売りモデルの「フラッグシップ」として生み出した、盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)の現地取材をしてきました。事前にいろいろな資料をみてはいたものの、目からウロコの連続で、消費者体験としてはアマゾンよりも一歩先を進んでいる仕組みを作り上げているようにすら感じました。
面白かったのは、開店直後は実際にリアル店舗にくる「オフライン」がほとんどにもかかわらず、ひとたび食品や魚介類などが新鮮であると安心すると、次からは続々とオンラインで購入する人が増えるという変化。このフーマーでは、かつての中国ではあり得なかった、魚介類なども「オンライン」で買うようになっていることでした。
アリババは中国全土の購買データをもとに、このスーパーの立地を決めているといい、半径3キロ以内の住民は、スマホアプリを通して、いつでも30分以内で無料デリバリーをしてもらうことができます。もし自分が中国に住んでいたら、まちがいなく「入り浸る」ことを確信しました。
アマゾンとは別の「未来」を描く、ジャック・マーの世界をぜひご一読ください。アリババのニューリテールの成長率は340%
最も伸びている分野のひとつです。
最近のニューリテールで勢いがあってみなさんに知っておいてもらいたい企業のひとつがluckin coffee(瑞幸咖啡)。
今中国ではスタバを追い越す勢いで成長していて、先日のシリーズAラウンドでの調達は200億円。
やはりこれもニューリテールの考え方であるオフラインとオンラインの融合。
luckin cofeeの特徴
・店内で飲めるスペースはなくテイクアウト方式が主流
・利益度外視のキャンペーン
コーヒー1杯目無料
2杯購入で1杯プレゼント
5杯購入で5杯プレゼント
・アプリで事前注文、事前決済。
出来上がり時間が5分後等の通知があり待つ必要がない
スタバは日本でもそうですが、いつも並んでいるイメージ。
このluchin coffeeはアプリで注文、購入。指定された時間に取りに行ってもいいし、配達してもらってもよい。
このニューリテールに対抗して、スタバもアリババと提携してデリバリー事業に乗り出してます。
どんどん熱くなるニューリテール業界
目が離せません。アリババが大きなテーマとして掲げているのは、ニューリテール。オンラインに完全移行するのではなく、実店舗とモバイルコマースをいかにうまく掛け合わせるか、に力を注いでいます。
そんな取り組みの目玉であるフーマーフレッシュは、一見すると、宙を行き交う買い物袋とシーフードの生け簀が印象的な、小洒落たスーパー。しかし、中の人の話を聞いていると、自社のECサイトの購買データなども用いて出店計画を練ったりと、さまざまなサービスを傘下に持つ巨人だからこそ持つデータをフル活用している印象を受けました。