修士・博士:日本だけ減少…研究力衰退あらわ 7カ国調査
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韓国も中国ほど派手ではありませんが、基礎科学研究に力をいれているのを現場で感じています。韓国には、アメリカのNSF、日本のJSPSに相当するNRFという政府主導の競争的研究資金を提供する組織があります。そこでは、日本のJSPSの同じクラス(例えば、基盤C)に対して額面上では3倍の額を提供しています。
NPでも何度なくコメントしていますが、まともな研究者は個人として懐に入るお金以上に、いかに多くの金額を柔軟に自身の研究に投下できるかに強い興味があります。それが、やがては研究の質と量に転化することを理解しているからです。いかに研究に集中できる時間と十分な研究資金を確保できるか。その辺りが今後の日本の研究力向上の鍵を握ると思います。就職活動をすると
「修士課程にいって2年間過ごさなくても(博士課程にいって3年間過ごさなくても)、就職して仕事すればほぼ同じことができて実力つくし、給料ももらえるよ。」
と説明される担当者が少なからずいるということに驚きを禁じえません。
大学院に進学することがよりよい選択なんてことは言いませんが、企業に就職することが大学院進学の上位互換であるような言い方は志のある学生に対して大きな誤解を与えます。
若いときに大学院に進学して思いっきり勉強や研究をするもよし、その時代からバリバリ働いて社会に貢献するもよし、そのあと実力不足を感じて大学院に戻るもよし。「こうでなければならない」ではなく、要は本人のやる気と必要性かと。