【独自】これからの「メガバンク再編構想」の話をしよう
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ちなみに今月のFACTAには、SMTHと大和証券の統合可能性という話が出ていました。
https://newspicks.com/news/3253998/
信託銀行は、昔からお金持ち・富裕層を顧客にしてきた背景があり、信託銀行の企業カルチャーは麗しく、そして誇り高いです。商業銀行や日系証券のカルチャーとはかなり異なる印象があります。
企業のケミストリーが合わない経営統合はPMIが大変です。しかし、PMIが大変だからと言って、統合後においても被買収企業(被統合企業)の自治権や人事権を実質的に残しておくのは下策です。なぜなら、統合会社に旧行意識が残り、ガバナンスが効かず、その結果、①顧客からは冷ややかな目で見られ(顧客は静かに去っていき)、そして②株式価値の向上に繋がらないからです。
3メガバンクの中にも、そんなバンクがありました歴史的に邦銀の再編は、追い込まれてからの統合というパターンが常態化していました。不良債権問題、地域経済圏での消耗戦など背景は様々です。
地域覇権の拡張や、規模と範囲の経済を梃子とした米銀の戦略的再編とは対照的な印象があります。
本記事の中核は三井住友信託銀行で、その組み合わせの候補は、SMBC、みずほ、りそななどとなっていますが、私が知る経営陣のマインドを踏まえると、ようやく戦略的な再編の実現に向かう可能性があると思います。
信託機能の強化に向かうのか、銀信統合によるクロスセル強化に向かうのかにより相手が異なりますが、戦略性の進展が楽しみです。古来のメガバンクという定義ではここに入ってないが圧倒首位はゆうちょ銀行ですよね。
もはや日本国内の再編論に意味があるのか微妙ですが、世界の銀行ランキングを席巻しているのは中国です。トップ5すべて中国の銀行。
その後のJPモルガンやBNP、それと遠くない位置にゆうちょ、MUFGがいます。結構よい線じゃん、と思うかもだがそれはアセット総額ランキングだから。つまり高齢者を中心とした個人資産実に1800兆円の総元締めだから。
この日本最後の砦、財政が赤字たれ流そうがが国債が膨らもうがそれを無思考に無選択に担保しているのが個人資産であり、それあっての日本のメガバンク。そういうマクロ環境でミクロ同士がくっついてPMIがんばること自体にどういう生産性があるのか、個人的には少し疑問です。だったら業界をSlow but steadyにディスラプトしているネット/データプレイヤーたちとの連携のほうが本質なんではなかろうか、と。
例えばアリペイ・AFはもはや完全に総合金融機関です。そして彼らはほぼアジア全土に碁石を張り巡らせ終わっています。
Amazon銀行、Google銀行も時間の問題、それすらも「いらない世界」も十分に想定されます。