テスラ取締役会、マスクCEOの非公開構想を精査 前週に数回会合
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資金の出し手としてはサウジ系ファンド、ソフトバンクらが噂されています。
ただし通常、MBOによる非上場化は株の買い取りとセットで融資による資金調達によりレバレッジをかけて、エクイティ出資者の投資採算を確保するレバレッジドバイアウト、LBOという方法を取ります。
焦点はその融資の出し手と、その条件です。
一般論で考えればJPモルガン、ゴールドマンらMAディール常連の大手バンカーが引受団をシンジケーションします。
彼らがイエスと言うかどうか、言ったとしてその条件がどうかがポイント。そのあたりの見極めをこの数回の取締役会では話し合われたのではと推測されます。
融資の実現性は通常ならかなり低い。理由はキャッシュフロー。
LBOは最低限のキャッシュフローがあって融資返済のスケジュールが組める、それによりエクイティ出資の採算も見えやすい会社がやるものだからです。返済が滞れば万事休す、事実、過去の大型MBOもそれにより倒産したり、そもそも実現しなかったものが多いです。
よって、キャッシュフロー不良生徒のテスラゆえアナリストらは実現可能性につき低い予想値を出しています。
ただし、出資一本でやる、融資をやるとしても大半をエクイティ出資者が受ける等の荒業も、マスク率いるテスラならあり得なくはない、それゆえ実現可能性は今のところ五分五分という記事内にもある予想が妥当だろうと思います。昨日とほぼ株価変わらず。昨日のコメントのコピペだが…
420ドルという株価の示唆がある中で、上昇は380ドル近辺にとどまっている。これはあくまで「検討」だから。Tweet前は約340ドルだったので、市場がどれだけ信じているかという点では半々ということ。
次に、資金の確保。確保済みとTweetしているが、これだけ巨額の資金をどこから確保したのかが気になる。
なお、サウジの政府系投資ファンド(ビジョンファンドにも投資しているPIF)が買い増しているというFT報道が本記事にも記載されている。
その観点では、PIFではないと思われる。PIFであったとすれば、買ったタイミング次第ではあるが、知っていて買うのはインサイダー。売却する(利益を生む)かではなく、株価を動かしうる重要事象を事前に知ったうえで取引をするかが論点であって、今後も投資をし続けるからといってインサイダーの対象外にはならないはず。