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はとバス「セメント工場ツアー」大迫力の中身

東洋経済オンライン
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  • セメントメーカー 研究員

    非常におすすめです。
    セメント工場は国内に30箇所ほどあり臨海型と内陸型の二つに分類されますが、栃木のこちらは内陸型ですね。
    セメント原料は石灰石なので、石灰石鉱山の麓に建てるのがセオリー。
    海が近い臨海型の工場ではそのままセメントタンカーで出荷できます。

    セメント工場の製造プロセスを一つの化学式で表すなら、以下の式になります。
    CaCO3→CaO+CO2
    左辺が石灰石、右辺がクリンカ(これを砕いて石膏を足せばセメント)と二酸化炭素ですね。
    地球の営みの中で非常に長い時間をかけてつくられた石灰石を短時間でクリンカにするためには、1450℃という超高温が必要です。
    これを行うのがロータリーキルンという巨大な回転筒で、これがセメント工場の花形設備です。
    余談ですが、セメントから作られるコンクリートは上の式と逆の反応を起こして二酸化炭素を吸収して中性化し、つまり徐々に石灰石(炭酸カルシウム)に戻ろうとします。
    酸化鉄(鉄鉱石)を精錬して作る鉄がサビて酸化鉄に戻るのと同じことで、材料の劣化は実は、元ある姿に戻ろうとしているに過ぎなかったりします。
    工場というのはこうした自然現象への挑戦とも言えますが、同時に環境や地域との調和が求められるのは言うまでもなく。
    例えばセメント製造時には多量の廃棄物をリサイクルしており、セメント工場は廃棄物処分場としての役割も非常に大きいです。
    具体的には、全産業で排出される廃棄物の1割程度はセメント産業で再利用されています。

    セメント工場は原料調達から分級・焼成・粉砕・出荷までをひとつの工場で行う施設で、巨大な生命のようにさまざまな部分が有機的に関わりあっています。
    例えば1450℃という焼成エネルギーを効率的に扱うために余熱を無駄にしないシステムや自家発電設備が整えられており、熱効率は世界トップクラスです。
    装置産業と言われて久しいセメント産業ですが、それを動かすわれわれ社員もプライドを持って働いており、人間も工場の欠かせない要素です。
    関連産業を含めてさまざまな労働需要を創出する役割もあるので地域との関わりも深く、日本には「セメント町」という地名が2箇所あります。
    (もちろん、需要最盛期に比べると規模は縮小してますが)

    普段の生活ではまず知ることのないセメント製造の世界に、少しでも興味を持ってもらえると嬉しいですね。


  • badge
    証券アナリスト

    住友大阪セメント栃木工場と唐沢鉱山へのはとバスツアー同乗記です。魅力的ですね。はとバスツアー調べてみたいと思います。
     この他にも、例えばJRの豪華列車やフェリーで全国の工場を1週間で見学し尽くすような企画が面白そうです。小学生の社会科見学の回数を増やし親子で見学できるようになるといいのではないでしょうか。


  • Chemical Manufacturer Chief Researcher

    お菓子工場などのツアーはよく聞きますが、ついにセメント工場が出てきましたか。大きな設備が多いので、見学映えしますね。
    そこにあって当たり前、どこから運ばれてくるのも知らないセメント。こうして学ぶことで、感謝の心が芽生える良い機会となるでしょう。

    石灰石のような「大きな固体」を移送する設備は、普段、気体・液体・粉を扱うことが多い我々化学屋にとっても珍しい設備で、大変興味があります。9割好奇心、1割勉強くらいの気持ちですが、ぜひ一度見学したいです。
    ※一番見たいのはもちろん発破

    ところで、記事とは別の場所(栃木市出流町)に花の撮影に行ったことがあるのですが、その道すがら、広範囲に渡る石灰の採取場を見かけました。
    [場所、GoogleMap]
    https://goo.gl/maps/wdU2nR3T8So
    複数の石灰業が集まっている場所のようです。サイレンが聞こえたのでおそらく発破をしていたのだと思いますが、遠くて作業自体は見えず。残念に思いながらそのまま通り過ぎましたが、山と設備が直結している規模感は強く記憶に残っています。


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