古民家を全国の“村民”が再生・共有する「シェアビレッジ」とは
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注目のコメント
シェアビレッジの発想は面白い!
「年貢(NENGU)」と呼ばれる年会費3,000円を払えば誰でも村民になれるという仕組みとのこと。
下記2つの視点でコミュニティをつくっていくことが大切だろうなと考えています。
①広く人を集めて賑わいを出す
②尖った人を集めて濃いコミュニティを構築する
アーティスト・イン・レジデンスのような仕組みとコラボレーションするのはありかもしれない!
アーティスト・イン・レジデンス(Artist-in-residence program)とは、各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B9面白い取り組みだとは思います。
しかし気になる所としてはこの事業の持続性です。
再利用するのは地元にとって大切な歴史ある古民家、合理性では割り切れない地元の人々の感情と言うものがあります。
(京町屋の再生に関する論文を執筆していた際にもやはり同様なケースがありました…)
また観光客が訪れることを必ずしも快くは思わない方もいらっしゃいます。
それは今までの生活リズムを狂わされる、自分達が大切にしてきた価値観を蔑ろにされることへの反動として起こります。
(世界に視野を向けてもイタリア・ミラノはその様な複雑性を孕んでもいることが「未来世紀ジパング」にて報じられました…)
一方で地方創生として衰退する自治体を何とかしたいと一念発起した有志の方々でもあり、地元経済を建て直そうとされていることも事実です。
歴史、文化、文明は上塗りされていく側面も確かにあります。
この辺りのデリケートな部分をどの様に超克するか、ここがポイントでしょう。こういう取り組みは素直にいいなと思います。いずれはシェアビレッジというテーマパークが日本中に散在するようになるのではないでしょうか。
その一方で大きな懸念も。村は人口減少に悩んでいるわけですから、それぞれの自治体は予算、人材の覚悟を決めて取り組まないと途中で放り投げてしまうということになりかねません。
また、人口減少が進む中での市町村の散在は社会的にはインフラ整備にコスト負担増になります。
その辺のバランスが上手にとれれば皆でうまく発展することができますね。