LINE、第2四半期の営業益は前年同期比44.6%減の103億円…LINE Payなど戦略事業への先行投資負担で
コメント
選択しているユーザー
Lineってもう成長の伸び代がないと思うのよね。コミュニケーションアプリの日本国内市場はほぼ取ってしまったし。体力はあると思うので、新しい成長の柱を模索フェーズか。
注目のコメント
LINEのQ2 (4-6月期)決算ですが、決算資料を眺めたところ、プラスマイナスが混在している印象です。
プラス面では広告(およびマンガや音楽)を中心にコア事業が堅調に伸びていること、戦略事業のなかでもLINE PAYの決済額が1950億円となり、対前年同期比+83%増、対1-3月期日でも+13%伸びていることなどがあげられます。
一方、マイナス面としては、MAUがインドネシアでの減少を主因に伸び悩んでいること、コア事業の収益率が低下基調にあること、戦略事業の収入が全体として伸びきらず(これはLINE PAYの手数料無料化の影響が効いていそうです)利益を喰う状況が続いていることがあげられます。
コア事業でしっかり現金を生む限りは先を見越した先行投資はありだと思います。しかし成果待ちはもう少し先にならないとみえてこないかもしれません。LINE経済圏を作ってインフラ化したいという意図は強く感じるが、ユーザーがLINEに対してその価値を感じるようにするのがすごくハードル高そう。一つ一つの戦略事業が点に見えるというか、良くも悪くもコミュニケーションツール!という印象が強すぎて想像力の乏しい僕にはしっくり来ない…
LINEの決算資料をザっと拝見しましたが、
営業費用の中身は
販売手数料 対前期比103.7%増
給与 対前期比45.4%増
減価償却費 対前期比70.0%増
といった具合で、パイを広げるために必要なコストが先立ったという感じです。実態は広義の開発費なんでしょうね。朝倉さんの近著でいうところの「PL脳」に縛られることなく、目の前の利益より将来のキャッシュを重視する狙いかと。
「先行投資」というとバランスシートにのっかってくる設備投資やソフトウェアばかりでなく、研究開発費のようにPLにチャージするコストを含めて投資と表現しているのだと思います。