三井住友銀行が4000人分削減を急ぐワケ - 支店は"事務"から"相談"の場に
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◆組織のインフラが変わり、人材に必要となるスキルも変わる
三井住友フィナンシャルグループ 会長の宮田氏のインタビュー記事。ポイントはタイトルにある通り「4000人分削減」というところ。AI化によって今までバックヤードでやっていた膨大な事務仕事がなくなる。その量が実に4000人分。しかし4000人削減するのではなく、新たに顧客との接点となるインタラクティブなコミュニケーションが必要になる仕事が発生する。だから削るのは事務仕事4000人「分」であって人ではないということらしい。
逆に言えば今まで培ってきた銀行員特有の技術は全く使わなくなる可能性がある。その昔IBMがハードを売る会社からソリューションを売る会社へと転換した際と同じようなスキルチェンジが従業員に求められるだろう。新しい仕事は今までのスキルではないスキルが必要。それをどうやって鍛えるか。そもそも従業員たちはそのスキルチェンジをやる意思があり、組織側はそれをサポートできるのか。
IBMの場合も自分たちの強みを活かしながら、新しい領域を開拓した。それは従業員も同じで、自分の強みスキルの上に新しいスキルを足して、新しい仕事での戦力となった。人によっては新しい職種に向かない人もいるだろうし、プラスのスキルで十分戦える人もいるだろう。自分のスキルの棚卸をしっかりやればいろんな選択肢がでてくるだろう。
あと新卒でこれから入社する人たち。リストラが吹き荒れるところに飛び込んでもと思うのは確かにその通りだが、逆に言うと新しいスキルやキャラの人材がこれからは活躍する場があるということ。見方を変えれば活躍できる場は沢山あるようにも見える。案外チャレンジしがいがある職場かもしれない。