ロボアドに成長の壁 20~40代、余裕資金乏しく
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注目のコメント
ロボアドと呼ばれる既存サービスの多くは顧客のリスク許容度などに基づいて最適とするポートフォリオ(アセットアロケーション)を提案することを付加価値及び他の資産運用サービスとの差別化要素としていますが、それ自体は既存のバランス型投信&投信選定ツールと大差ありません(追加的なフィーを正当化するものではありません)。
「スマホで利用可能」「イケてる感」など本質的でない付加価値への注目から緩やかに残高は増えているものの、本質的なところで新しい付加価値を提供できなければパラダイムシフトにつながる大きな動きにはなり得ないと思います。
顧客一人ひとりにカスタマイズし、付加価値を創出すべきはポートフォリオ提案ではなく、資産計画提案とその管理であるべきであり、「『ロボ・ポートフォリオ・アドバイザー』から『ロボ・プランニング・アドバイザー』へ」というのが私の持論です。米国で先行して急成長しているロボアドバイザーですが、私たちは「日本の働く世代を豊かにしたい」との思いからサービスを開発し、16年7月に正式リリースしました。
おかげさまで、正式リリースから2年となる18年7月で預かり資産は900億円(前年同月比4.5倍)となり、実は、米国のロボアドバイザーの草創期を上回るスピードで成長しています。2020年に1兆円という目標に向かって着実に歩を進めています。
私たちのお客様は、20~50代の働く世代が9割を占めています。皆さんに「長期・積立・分散」の資産運用やロボアドバイザーの仕組みについてより深くご理解いただけるよう、ますます努力していきます。「たられば」だが、仮想通貨がここまで盛り上がっていなかったらどうだっただろう?
お金は盛り上がるところに集まるのが世の常。交換業者の口座数などを考えると、本来想定していた層がそっちにとられた影響が大きいのではないかと思う。
ロボアド初期からコメントしているが、フィーが高すぎた(①)。1%というのは、投資に興味がある層=ETFなども考える層としては、高いと感じる。②でコメントしたが、自分で料理するのが好きな人に「あなたの好みを反映できるレストランがありますよ」と言っているようなイメージ。
そして、金融機関の系列化していくことも「いつか来た道」。③でネット証券・銀行の歴史に触れながらコメントしたが、大手の参入で手数料引き下げ競争が起こっていけば、経営環境は厳しくなり、大手にエグジットを急ぐ。
そのなかで、③のマネックスがBlackRockと提携した0.3%というフィー水準は競争力があると思う。競争力があるフィー水準の商品が出てくれば、市場は長期的には広がっていくかもしれない。
①https://newspicks.com/news/1221731
②https://newspicks.com/news/2377044
③https://newspicks.com/news/2539080