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自動化、繋がる化の先端企業ではなく、成熟した分野からクルマ生産のサプライヤーの間口を広げてきました。ケミカル素材から部品に行くとして、これだけでは終わらない気がします。旭化成経営陣はクルマ分野に成長期待があると見ているのでしょう。
PS
発表は次の通りです。Tier1へのアクセスというのが当面のポイントですかね。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180719482691.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180719482685.pdf
***

旭化成は最近業績が堅調に推移し2018年3月期は売上高2兆円、営業利益1985億円を達成しています。しかし2026年3月期売上高3兆円、営業利益2800億円を長期ビジョンに掲げており、外部成長の取り込みも不可欠です。 
2016-2018年度中計におけるM&Aも含めた投資額計画は7000億円、うち当初2年度で3400億円を使っているようですので、1000億円規模の投資はすでに想定内だったのではないでしょうか。自動車関連を深場りするという方向性もフィットしています。決定の際には、投資効果について説明をしてもらいたいと思います。
自動車業界ではOEMと呼ばれる完成車メーカーが内装なら内装メーカーにシステムサプライヤーを指定して、そのシステムサプライヤーが一括して内装を納入する。ドア、天井、シートなどなど。
言わば、一次請け、二次請けのような形を取る。旭化成の場合は自動車用カーシートの表皮材マイクロファイバースエードが80年代から代表的な製品。

だが、旭化成の様々な素材が自動車内装には使われているはずであり、以前に旭化成の部品や材料を組み合わせて作られたコンセプトカーには下記のアドレスの通り数多くの材料が満載できる可能性が示唆されていた。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/spv/1705/18/news041_2.html

内装だけでも、ナイロン、不織布、樹脂、発泡ポリエチレン、ポリアセタール樹脂など様々な材料がシートやヘッドレスト、表皮裏材などに使われる可能性が示されていた。

やりたいことは明確で、自動車という完成品の中での旭化成のプレゼンスを様々な形で上げたいということであり、これは東レも目指している道は似通っている。しかし、旭化成の場合は内装向け材料でもかなり多くの材料を持っているからこそこうした決断になったということなのだろう。
旭化成が自動車のシート部分などを製造販売する内装材の世界大手の米Sage Automotive Interiorsを買収するとのこと。買収額は1000億円超。EVでもFCVでも今後、内装材は台数増に伴い成長が見込める分野とされているとのこと。旭化成はこの買収により自動車関連との接点を強くできるようだ。
SPEEDAでみると、2014年にSageをClearlakeがGoresから買収した時の金額は2.7億ドル、EBITDAは4200万ドル。
EVとなっても座席とか内装部分が消えるわけではない。一方で、素材だけの供給だったら内装部品メーカーにとっては競合ではないが、自社がそこまで手掛ければ競合となる。
自動車部品ではあるが、表皮材メーカーで、シート全体やドアトリム全体はやってないのでは?←良く知らないので間違っているかもしれない。

材料メーカーと表皮材メーカーとは、利益相反する場合がある。表皮材の成分やコストは素材によって異なる。旭化成の材料と競合素材メーカーの材料とはその成分ミックスも異なる場合がある。だから、系列化によって旭化成はSageの戦略の幅を狭めかねないような気がする。

つまり、表皮の材料を自動車メーカー、ないしシートメーカーに指定された場合、旭化成の傘下のSageは旭化成以外の材料を使った表皮を作ることになるが、できるか? 一方、旭化成と競合する他の素材メーカーは、Sageへの情報提供を拒むことになる。

旭化成にとって、Sageに自社色を濃くつけるのは得策ではないように思う。
おお、実績も出始めていると先日聞いたばかり、大きな勝負に出ましたね
「買収するのは自動車の内装部品を手掛ける米Sage Automotive Interiorsで、買収金額は1000億円を超える大型案件になるとみられる」とのこと。
クリアレイクからすると、いいexitぽいですね。