【堀江貴文】僕はずっと、新しい「お金の研究」を続けてきた
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未だにライブドアの株式分割に関して誤解をしている人がいるのにうんざりする。当時分割直後旧株しか取引できず、旧株の株価は高騰し見た目の時価総額(ヤフーファンナンスとかに表示されてる額)は急騰したけど、例えば100分割ならたったの1%しか取引できないわけで、そんな「時価総額」を使って株式交換などできないのは明白。新株が流通したら株価も元に戻った。ただし、私がこの記事で指摘してる通り実質的には流動性こそが金融商品の価値の源泉であること、つまり売買単位が下がったことで流動性が上がりライブドア株の価値が上がったことは事実。そして、これはなんのズルもしてない、当時どの会社も平等にできた施策であった。たんに出し抜かれたことでSBIの北尾とかがブチ切れてたけど、たんに悔しかっただけ。その証拠に直後強引にアポとってうちの会社にきて「君は天才だ」って言ってたからね。本質的な価値の裏付けなどが必要なのはその通貨の立ち上げの時期だけ。かつて金本位制だったドルも、採掘コストがかかる金そのものも、そしてPoWで電力を労働の対価とみるビットコインも。イーサリアムはその証拠にPoWから電力を必要としないPoSに移行しつつある。ライブドア株だって最初はP/LとかBSに連動してたけど途中から乖離していったからね。
元外務省の佐藤優氏が先日「ライブドア時代のホリエモンの誤算は、国家が絶対に許さない『通貨発行権』に触れたからだ。ライブドア株の分割は、事実上のお金づくりと同じ行為だった」と話しているのを聞いて、とても納得してしまいました。細かく分割していったライブドア株とは、今風にいうとトークンだという訳です。
若いころからIT起業家として成功して、巨万の富をえるという経験をしたからこそ、堀江さんにはお金の本質がよく見えているのだと感じます。ビットコインの登場前から、最近のICOまで、堀江さんがウオッチしてきたお金の進化や変化についてインタビューで語ってもらいました。
そしてブロックチェーン技術などによって個人が「お金」をいじれるようになったこと、そして信用創造ができるようになったことが、どれだけ大きな意味を持つのか、歴史を俯瞰すると非常によくわかります。ライブドア株の投資単位を極限まで小さくして、トークン化を目指していたという発想は、流動性を踏まえた取引媒体の基礎ですね。
表層的な事象ではなく、本質を考えていないとなかなかこういう考え方はできないものです。