日銀短観 2期連続悪化 大企業の製造業
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肌感覚的には正しいと思う。EV化で自動車部品の需要も減って行くだろうし、3Dプリンタで簡単にモノが作れるようになってきている。何か別のビジネスをやらないとやばいけど、新規事業を建てられている会社は、見える範囲内だと多くはない。
注目のコメント
雇用情勢のひっ迫による人件費の上昇、原油価格上昇に伴う原価の上昇、米国発の保護主義政策の影響への懸念、といったことを背景に「大企業の製造業の景気判断」が2期連続の悪化になることは大方の予想通りです。「プラス21ポイントと前回を3ポイント下回り」というのはちょっと厳しめではありますが、まあそんなところか、という感じです。5年前と比べると企業の利益は7割がた増えていますから、めげずに頑張って欲しいなぁ (^.^)/~~~フレ!
一時的な下振れだと思います。需給判断DIをみる限り、下振れの原因は海外要因ではなく国内要因(貿易戦争とは無関係)。また、原材料価格の上昇で、製造業の利益率が低下したことも足を引っ張ったようです。
一方、明るい材料は設備投資の積極化。全般的に上方修正されています。大企業・製造業では二桁増となったほか、中小企業・製造業でもこの時期としては異例ともいえる強気の計画です。企業マインドはむしろ前向きになっている様子が感じられます。ファーストインプレッションは、①業況判断は思ったほど悪くない、②利益計画が思った以上に弱い、③設備投資計画は思った以上に強い、といった強弱混在の印象です。
まず業況判断ですが、大企業製造業の悪化は予想されていた通りですが、先行きは更に悪化の予想に反して横ばいにとどまりました。また、大企業非製造業も個人消費が悪かったので悪化すると見ていましたが、小幅改善しました。
一方、経常利益計画が大企業製造業で▲8.6%、大企業非製造業で▲3.8%となり、製造業の下方修正が目立ちました。背景には、保護主義の影響や今期の想定レートが前回から2.4円も円高に修正されたことがあるでしょう。これから本格化する4-6月期決算も警戒が必要です。
ただ、設備投資計画は異様に強いです。6月調査のタイミングで全規模全産業の計画が+7.9%って過去15年で最高の伸びです。
以上を踏まえれば、業況判断が2期連続で悪化すると通常は景気後退の可能性が出てくるのですが、より景気循環を左右する設備投資循環が上を向いてますから、景気後退のシグナルとはならないでしょう。