アマゾンのホールフーズ買収から1年「米食品小売業界の現在地」
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逆説的ですが、オンライン比率をKPIにしているうちはオンライン比率は向上しないでしょう。アリババの生鮮スーパー盒馬鮮生のオンライン比率は5割近いと聞いたことがありますが、その数値の中には、「店頭で商品を見た上で、QRコードを読み取ってECで買う」も入っています。オンラインかオフラインかではなく、顧客から見て便利かどうかが全てです。
確かに、これまでのところアマゾンがホールフーズについてそれほど多くの情報をもたらしていないように思いますが、この記事ではクレジットカード分析などの外部調査によって客足はプラスだが売上はあまり伸びていないという(単価ダウンもあるでしょう)推測をしています。
アマゾン通販のピックアップ、生鮮のストッキング、ラストワンマイルとしての拠点、アマゾン新製品のショールーミングなど多様なポテンシャルがホールフーズにはありそうですが、やはり前にも書きましたが(想像ですが)高所得層の囲い込みに最大のポテンシャルの可能性を感じます。もう食料品の2%がオンラインなのか。日本のBtoCの小売業全体におけるEC比率って6%弱だったと思います。アパレルは11%とか。なので結構な割合になりつつある。
ちなみに小売業は場所によるリミットが大きくて業界の中でも集中化が進みにくく、地方スーパーがまだ生き残っている比較的分散した市場ですが、デリバリーで地の利を生かしにくくなるとトップ企業への集中化がますます進むでしょうから、この数年でぐぐっと変わってきそうだという理解をしました。