One-to-One-Marketingの理想と現実
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簡単にまとめると、
①一人一人に合わせたマーケティングは実際にはコスト増→機会損失に繋がり、全体へマーケティングした場合よりも(成約率は上がるが)制約数は減ってしまいがちである。
②ですので、一人一人ではなく、なるべく少なめのセグメントに分けた上でマーケティングを行うべし!
セグメントで分けた分、少しは成約率があがるので、結果全体マーケティングしたよりも制約数が上がる。
ということですかね。
つまりOne-to-One-Marketing とは、AIをはじめとしたテクノロジーの進化により、「マーケティングリサーチ」が容易になった分だけ陥りやすい罠、ということでしょうか。
またAIなどはあくまで分析ツールであって、その結果分のアウトプットができるリソースが自社にあるのかどうか、も考えなければなりませんね。
「AI使ったらこれがこんなに細かくわかりました!」
「で、どうする?」笑何かが可能になる事と、それが実現できる事は、別問題なんだと思う。ウィンドウズ95とインターネットが出て、いろんな事が可能になったが、すぐに実現できたことは一部。最近なりようやくできるようになったものもあるかも知れない。
個客のデータまで分析できる企業がどれだけあるのだろう。小さな個客セグメントの売上データを入手することですら、結構なお金がかかります。そのデータを整理して、分析するには相当の時間と労力がかかります。そして、そんな「余剰人員」を抱えている企業はなかなかいません。
これだけ、データ、データと言われながら、データを分析する専属の人がいない企業が大多数。ほとんどの企業は、片手間でデータ分析をいるのが現状です。
どうも最近の、マーケティングなどの議論と現実の乖離が激しい気がしています。セグメンテーションが少ない方がいいのは当たり前。どう分ければ同じ傾向の顧客群としてみなせるか、がミソであり、それが少ないほど同じ施策で一網打尽にできる顧客が多くなるから。
商品を顧客ひとりひとりに合わせて作るのが難しいため、One to Oneで嗜好が分かっても効果は限定的というのはなるほどなと思いました。ただ、プライシングに関してはOne to Oneを諦めてほしくないなとも思います。ローンや保険はそれに近いことをやっていますね。