この連載について
会計の知識は、どの時代においてもビジネスを知るために必須スキル。その一方で、IT化がさまざまな産業に影響を与えている今、新たな会計のあり方とは何か。また、企業の財務トップであるCFO(最高財務責任者)は、どういう存在であるべきか。特集を通じて、会計の考え方をアップデートする。
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RIZAPブランドで展開するジム、ゴルフ、英語、料理分野などの自己実現のためのトレーニングを展開。また、買収含めてイデアインターナショナルやJEANSmateなどの生活雑貨・アパレル、健康食品なども販売。一方、買収企業の減損損失などを背景に、2018年度から売却も進める。
時価総額
2,091 億円
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インテリア雑貨、オーガニック化粧品などの生活関連商品に関するオリジナルブランド商品の企画・開発・販売が主力事業。直営店も展開、トラベル商品に注力。RIZAPグループ傘下。
時価総額
150 億円
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大トリは、RIZAPグループの瀬戸健社長です。あちこちの企業を買収をしているイメージのあるRIZAPですが、その裏には、赤字企業でもしっかり立て直す「術」があることがよく分かりました。その再生手法は、まるで経営者や社員をトレーニングするかようにもみえます。
さらに、今回の特集でも紹介した少しの会計知識があるだけで、RIZAPという企業をさらに深く知れるかと思います。
最後に、、、今回の特集は、私が4月にNewsPicks編集部に移籍してきて、初めて作った特集でした。毎日、Pick数がすごくて、会計に対する読者の皆様の関心の高さには本当に驚きました。ほぼ全てのコメントに目を通しましたが、コメントの熱量がすごく、コンテンツの作り手としても緊張感があります。また、別の切り口で会計モノの特集をしたいと思います。
現時点ではそとから見ると、赤字企業の再生工場事業(売却を前提としないので再生ファンドではない)という感じ。朝倉さんがソクトバンクのことを「通信会社の毛皮を被った投資会社」と評してましたが同じ臭いがあります
というのはPBRはバリュエーションの一つの手法であり、
1) 業界によってPBRでない他により有用なバリュエーション方法が存在する場合があります(PER、EV/EBITDA、NAVディスカウント、DCFなど)
2) 本来的には、買収価額と本源的価値(Intrinsic Value)を比較して、高いか安いかが判断されるべきです。もちろん、本源的価値とは何ぞやで何時間でも議論できてしまうものではありますけれども。
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なお、買収を今後も積極的に実施し、買収に伴う負ののれん償却(税引前利益の構成要素)を含めた利益成長が期待されるRIZAPの場合、「株価 = 時価総額の高値維持/向上」は極めて重要な経営イシューです。事業の成長戦略にM&Aが組み込まれている以上、キャッシュで買収する(その調達源泉は公募増資かもしれない)にしても株式交換にて買収するにしても、RIZAPの場合には株価と事業の成長のリカケージは相対的に強い。
一方、(株価を常に意識した経営は全ての上場企業で必要とされるものの)他の多くの会社では、株価と事業の成長が直接的に結びつかない場合があります。公募増資や株式交換による買収の実施が経営戦略上、ほとんど想定されないからです
札幌アンビシャスに維持し続けることと、赤字企業の連続買収による逆のれんの2つで胡散臭いと言う人も多かったと思いますが、カルビー松本さんの加入でよく知らない人も一挙にブランドイメージが逆転したのではないでしょうか。
ファイナンス面はともかく、超高額ボディメイクで10万人の実績は半端じゃないです。
①会計基準はIFRS
②IFRSは正ののれんを償却しない。買収価格はその価値があるから発生していて、純資産より金額が大きければ資産に正ののれんを計上。一方で負ののれん(純資産より安く買った場合)は、買収期に一括して計上。ちなみに日本基準だと、正負関係なくのれんは年数をかけて償却(追記:間違えてました、Akiさんありがとうございます!)、正ののれんは利益を押し下げ、負ののれんは利益を押し上げる効果があるが、CFには関係ない
③日本電産永守さんも言っているが、買収の成否はPMIも重要だが、「価格」。その意味で安く買っていて、そのあと経営変革を通じて価値を出せる場合においては、安い価格での買収はとてもポジティブ。
https://newspicks.com/news/2720058
④RIZAPの買収などについては、昨年10月のNP編集部の記事も是非合わせてご参照いただきたい。
https://newspicks.com/news/2523614
〈追記〉上記の日本基準の負ののれん償却、2010年から変わってました。大変申し訳ないです!
http://www.hlbmeisei.jp/topics/100315.html
〈追記終〉
このケイパビリティがあるからこそ、それを傘下企業に移植することを通じて、単独での経営より価値を上げられるわけです。だから、傘下企業から見れば、優れたケイパビリティが移殖されない限り、買収された意味がないとも言えます。
そうすると、多くのM&Aで成果が出ない理由に、自社の本当のコアケイパビリティが明確に定義されておらず、親会社が付加できる価値が不明確なまま買収しているから、と言うこともできるのではないかと思います。
アービトラージのテコにしているのは、ズバリ日本の経営経験者の雇用。
海外だといろんな会社に引っ張られて獲得が難しいはずの人材を、日本では雇用の流動性がないので、定年を迎えると意外といいポジションがない。
流動性のあるのは若い企業でネットベンチャーだったりするので相性が悪い。
ライザップはその層の経営者が活躍できる事業を中心に買っているのでまさにぴったり。
この記事を読んでやっと理解しました。
特集の内容とは関係ないですが、この仕組み、面白いですね!
変われるんだという事の証明がライザップの企業目的。
松本さんを招へいする理由とぴったり一致しますね。