民泊届け出、全国で2707件 未受理58%、受理ゼロ13県市区
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住宅宿泊事業は表向きは“届出”。
一見、簡単そうに見えます。
でも、役所の対応は“許可”と変わらない。
しかも縦割りで、いろんな役所をたらい回し。
届出が少ないのは事前確認で排除されるため。
調べてみると、届出不可能な物件や多額の投資がかかる案件がほとんど。
そして、やっと届出できても受理されない。
いつも窓口でバトルしてます。
注目のコメント
これ、届け出の数の裏にトリックが。民泊新法は、ご存知のよう実質、排除規定として運用されている。AirBnBの本社に各国政府へのロビー担当がいて、かつ京都で友人がインバウンド観光ビジネスをしているので結構詳しい話を聞いているが、民泊申請は重箱の隅をつつくやり直し等を何度も要求して、申請者のやる気をくじいている。
(京都の申請受理に伴い役所の対応事例)
① 全部屋や廊下、押し入れの床面積の計算において、「小数点2位以下が四捨五入してあるが、誰もそうは言っていない、全部出すべきだ」とやり直し指導。ミリ単位を四捨五入したために再度役所訪問
② 担当者は毎回、ガラリと変わり、再々確認と同じ計算などを延々と繰り返され、何か一つでも新しいことにぶつかると、様々な役職の人と電話で確認し、その電話を受けた人が他の役職の人に確認、、、というのが永遠に続く(たとえば、申請に必要な書類で、“ならびに”という字を入れるべきかどうかでまた永遠と確認して役所再度来訪)
③ 全てのドアの上に”非常口“のサインと、ドアが一つしかなくても”非常口“の蛍光灯工事。そして各部屋のみならず、廊下もクローゼットの中も、仮に1メートルも離れてなくても、防炎施設を設置することが求められる。(部屋二つ、ドア一つの施設で、非常口蛍光サインや避難マップを掲示する必要がある。)
④ 駅からの通路をネットに挙げる写真で示せ、営業用ゴミ処理業者との契約など、その都度小出しに言われ、追加で求められる (一気に全部いわず、行くたびにひとつづつ追加を要求される、とのこと。)
⑤ 180日営業OKとしてプロセスが始まったのに、最後書類がそろった何か月も経った後で、“これは60日しか認められない”とちゃぶ台返し(国の方針と京都の追加規制で混乱がある模様)
このようにして、法律は運用の場で骨抜きになるのだな、と最悪の反面教師になっている。小数点第二位以下の四捨五入で、申請者を切り捨てるやり方で、日頃から“民泊反対”を鮮明にしている京都市長・京都副市長はせっかくのマーケットを潰すのだろうか。
(ないし、民泊ビジネスに既存のホテル・旅館を進出させて、票集めとか。メディア使った反民泊キャンペーンで、なんか民泊するのは"公共良俗に反する申し訳ないこと"、みたいなネガティブイメージできたから、ホントやりたくない人も増えただろうなと)観光庁の内部データを独占入手しました。
追記) 徳島新聞、時事通信でも資料が出回り記事化されました。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018061400848