「ポケットドルツ」の成功を決定づけたインサイトとは何か
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消費者目線で考えた結果が男性の経営陣からすると「？」となるのは本当にあるあるだと思っています。
他に有名な例では、明治さんのthe チョコレートのリニューアル。現在のスーパーやコンビニのお菓子ぽいないデザインは、経営陣からは強い反対を食らっていたと聞きます。
ですが蓋を開けてみれば、あのパッケージのおかげで小売店の棚でよく目立ち、パッケージの工作がSNSで拡散されたことが一役かって、ヒット商品となりました。
生活者に近い商品・サービスを企画するときは特に、本当にダイバーシティが重要と感じます。インサイトを見出すには、「間を埋める」という発想が役立ちます。たとえば、「マスカラ」と「歯ブラシ」は一見、繋がらないけれど、それをコピーデザインで橋わたしをしたとたん、新しい市場が生まれます。
別の例として、歯科医の研磨ドリル。歯科衛生士の離職率の高さが問題ならば、研磨ドリルによる肩こりの軽減をベネフットとして、説得力あるロジックを構築できれば、突然、売れるようになります。
間を埋められれば、いかなる商品でも売れるように変えることができます。アメリカに住んでいた時、BRAUNやPHILIPSの電動歯ブラシは日常的なアイテムだったため、記事のように電動歯ブラシをおじさんぽい、また、公で使うと歯周病を疑われる、と不安になったことも無いです(日本の女性は細やかなことにも気を配るのだな、、とも思いました)。
一方、電動歯ブラシで磨くと歯の磨耗も考えられるし、数人の歯医者さんから「マホガニーの高級な机をデッキブラシで磨くようなもの。毛先の細い歯ブラシで丁寧に磨く方が良い」とアドバイスを頂いたこともあり、手磨きのみにしています。
また、市販の歯磨き粉には研磨効果のある成分が含まれているため、電動歯ブラシを使う場合は注意が必要かもしれません。
