COOは行動経済学者のように考えなさい
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注目のコメント
行動経済学者というよりは社会学者ですね。掲題のようなエッセンスはマーケティングにおける消費行動分析(エスノグラフィー。或は行動観察調査)だけでなく人事制度設計などをしているときも該当する気がします。会計や統計の数字に表せない事象や概念を事業に必要な形で切り出し言語化する時は、非常に高度なロジカルシンキングが求められます。
顧客のためにも、社員のためにも、リーダーシップが組織ポテンシャルを最大化し、人間の可能性をより良い方向に導けるようにする。
"第1に、「従業員とは人である」と認識することだ。従業員もすべての人と同じように、複雑さや偏見を持ち、露呈する。このためマネジャーは、どのような種類の偏見が生じるかを理解する必要がある。
第2に、COOが考えるべきことは給与体系やインセンティブについてだけでなく、従業員によい意思決定を下してもらうための環境をつくることだ。
言い換えれば、人の行動を変えるには、ミスを指摘して改善を望むのではなく、決定が下される環境を変えることである。リチャード・セイラー(2017年のノーベル経済学賞受賞者)とキャス・サンスティーンによる2008年の著書『実践 行動経済学』では、これを「選択設計(choice architecture)」と呼んでいる。そして職場は、良い方向にも悪い方向にも選択設計を行う機会に満ちている。"人の行動を変えるには、ミスを指摘して改善を望むのではなく、決定が下される環境を変えること。
人は非合理的な意思決定をすることがあるので、合理的な意思決定をするように指摘するよりも、合理的な意思決定をするように環境を変えることを考えるべきだとのこと。
これって、かなり難しいこと言ってると思う…。どんな環境ならって考えた時に合理性を基準に考えてしまいそう。