【論考】日本の「進化」が止まった理由
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やはり国内リーグの強化が次の壁の打破には不可欠と感じます。
即ちJリーグのアジアのトップリーグ化が必須で、そのために外国籍枠の撤廃。(もしくは日本人枠3人以上)
全国へのサッカースタジアムの整備は、必要だと思います。
大きい話ですが、せっかくJ3まで広がったリーグを日本人だけで埋めてては競争力が乏しい。
外国籍枠をなくせばいろんな優れた選手が来て、海外からのお金が集まるし、日本人も海外に出る選手が増えてタフになる。
クラブの公用語も自ずと英語になると思うので、選手の語学力もついてヨーロッパへも移籍しやすくなったり、溶け込みやすくなる。
また、観戦のエキサイティングさにはサッカースタジアムは不可欠。
陸上競技場では、テレビの方が見やすい!ってなってしまうし、観客が増えない。
または、話すたびに怒られますが、お互いに人気がイマイチなJリーグとKリーグの統合とか、すごい化学変化が起きそう。
とにかく、次はJリーグの抜本的な改革が必要だと思います。
注目のコメント
「明らかに、この数年で、日本の成長が1週回ったという感触がある」
特集の取材でお会いしたJリーガーの一人がこう打ち明けていました。確かに、1990年代のJリーグが発足してから、選手たちの欧州移籍、活躍を通して、常に右肩上がりだった日本のサッカーの進化が、止まってきた感触を受けている人は少なくないのではないでしょうか。
その要因は、様々な側面があるでしょうが、今回の取材では、世界の一流サッカージャーナリストと、スポーツ経済学者に、より大きな視点での分析を聴いてみました。非常に示唆的な内容。特に先進国のイノベーションと、後進国のキャッチアップは目から鱗でした。
「日本らしいサッカー」というと、多くの人が「パスサッカー」と答えます。しかし、個人的には、これはアジアで主導権を握った試合において、勝てる試合をやっている時の印象論でしかないと思います。
日本が世界に対して一石を投じられるのは、2006年ドイツ大会前のドイツ戦の2-2の試合、また2008年に本田が台頭したオランダ戦、ガーナ戦のような、ハイプレッシングを行った試合。その点で、記事中のゲーゲンプレスは日本が体得できれば、世界に旋風を起こせる可能性は大いにあると思います。
実際、ゲーゲンプレスの創始者、ラングニックの系譜を汲む指導者の、クロップのもとで香川真司、トゥヘルのもとで、マインツ時代の岡崎そして現在は香川真司、マルクス・ギズドルのもとで、ハンブルガーSVの酒井高徳と伊藤達也、ペーター・ツァイドラーのもと、レッドブル・ザルツブルクの南野拓実が、そして、内田篤人はシャルケでラングニックから直接指導を受け、羽ばたいています。
かつて、ドイツ人のデットマール・クラマーが日本に近代サッカーを持ち込み、東京オリンピックでベスト8の快挙を果たし、メキシコオリンピックでは銅メダル。その後、やれブラジルだ、やれスペインだと、個人の技術に依拠した、夢サッカー展望が展開されましたが、今こそ、クラマーに立ち返り、ルーツのドイツを見てもいいのではないでしょうか。日本サッカー界にとって、ものすごく大きなヒントを与えるインタビュー。「ある一定のレベルを達成した後も成長を続けるには、『イノベーション』が必要になるのです」。そのイノベーションは西欧が独占していると。
日本サッカーは西欧から学びつつ、真似しつつ、そろそろ独自のイノベーションを起こさないといけない、とあらためて感じさせられました。
そういう点で、個人的に期待しているのは、広島在住のトレーナー、西本直さん。http://nishimotoriron.blog.fc2.com/ ピッチ上に現代の忍者を生み出してくれるのでは、と。