【岩政大樹】被害者ハリルの責任、西野流「自由主義」の現実
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【はたしてそれは「責任」なのか?何についての・誰の、責任なのか?】
岩政さんの主張の本質ではないかもしれませんが、見出しにまでなっているので突っ込んでおきます。
岩政氏「ハリルさんの場合、3年間率いていますよね。どういう言葉で選手たちに理解させるかは監督の責任。…考えを落とし込めなかったのは監督の落ち度ですし…」
W杯直前の準備は、確定した選手でチームの成熟度を一気に高めるやり方に変える。
ハリル氏のこれまでの実績と言動からその期待がありました。
これまでは試合・練習のたびに、ハリル氏が「細かいことは状況に応じて自分で判断を」と選手に言うばかりだったとして、それを選手達が不満に思っていたとして、直前準備を経て本番で結果を残せる選手が質・量ともに十分になれば、ハリル氏がJFAから課された責任は果たしたことになります。
JFA(当時の霜田技術委員長)が、直前準備の手腕にも期待するような説明をして契約していたとしたら、その手腕を見ずして解任したのは理に叶いません。途中過程にも別の責任が存在していたという論理構成で批判をするのもフェアではありません。
岩政さんは「過程でああなってしまっては、結果も出せなかったはず」とお考えでしょうか。でもハリル氏は「いや、それでも結果は出せる。それが私のやり方。契約当初からJFAにも期待されていた」と言うかもしれません。
私見ですが、憶測に憶測を重ねて、ハリル氏の功罪を論じるというのは、日本サッカーのために何の意味があるのか理解しかねます。
(なお私は、ハリル氏が完璧な人間だとも世界で最高の監督であるとも思っていません。)
霜田氏がコミットしていたであろうJFA側の責務は、霜田氏の離任後に果たせていたのか。ハリル氏の成果を全く評価できない事態に陥らせてしまった解任判断、手続き、その後の説明は足りているのか。問題であるならば対策は?もしJFAが何も語らずに済ませられるようであれば、公益財団法人としてのガバナンスに大きな瑕疵があるのではないのか。そのような議論をすることの方が、よほど日本サッカーの将来のためになるはずです。
※岩政さんの事は個人的には応援しています。ただメッセージが力強いだけに、不当に毀損されつつあるハリル氏の名誉を回復したいという私の立場からは、留保をつけたくなる箇所が目に付きました。ご容赦ください
注目のコメント
「監督に下がれと言われてその通りにして負けたら、この試合は下がらない方が良かったなと考えればいい話」
ここに岩政さんの真骨頂がある。
突き抜けたインテリジェンスだし、鹿島が強いのがよくわかる。
西野さんを取材していると岩政さんと近い部分も多い。
いくときは行くし、いかないときは行かない、とどっちつかずのコメントをよくするが、端的に言えば状況判断。
頭が良くないと、西野さんの下では無理。
まあこれはハリルも共通しているんですけどね…今回の件はJFAが責められる部分が多いのだと素人的には推測しますが、以下の部分はそうだろうなと思います。結果はどうあれ、「コミュニケーションミスはミス」という考え方が頷ける部分もあります。
ただ、ハリルさんの場合、3年間率いていますよね。どういう言葉で選手たちに理解させるかは監督の責任。同情するつもりはない。考えを落とし込めなかったのは監督の落ち度ですし、それはハリルさん自身もプロとして認識していると思うピッチ上で状況によって選手が判断する、というのは代表レベルでも簡単ではありません。
岩政さんはまさにこれを得意とする稀有な選手です。
しかも、これを1人が出来ればよいわけでなく、ピッチ上の11人が一定以上のレベルで、試合状況を理解して進めなければなりません。
強烈なリーダーシップを発揮できる監督、選手がいれば話は別ですが。
これは難しいことです。
いまの代表に必要なことは、選手がピッチ上で判断する際の基準を設けることです。
企業のフィロソフィー・ビジョン・理念あたりと同じです。
企業と違うのは、いちいち稟議を通している時間などなく、現場で判断して、プロジェクト(試合)を進めていかなければならない点です。
判断基準があるということは、選手は明確な判断をピッチ上で下す手助けになり、調和が生まれやすくなります。
残り1週間、少しでもこの判断基準をチーム内で定着できるか、が重要になってくると思います。